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QBロジャース、自身が持つパッカーズのシーズン最多TDパス記録更新も可能

2021年01月04日(月) 00:15


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Mike Roemer】

クオーターバック(QB)としてグリーンベイ・パッカーズをNFC北地区タイトル2連覇に導き、NFCトップシードの玄関口に立たせたアーロン・ロジャース。どこから見ても今の彼は絶頂期を迎えているが、これまで長く、すでに全盛期を過ぎた選手だと考えられていた。

37歳にして、ロジャースはMVPの最有力候補と目されており、自身のキャリアベストシーズンを超えることが可能な位置にいる。

ロジャースは今シーズン、タッチダウン(TD)パス44回でリーグ首位に立っており、2011年に自身が記録したパッカーズのシングルシーズン記録まであと1つというところだ。彼はその年45回のタッチダウンパスを投げてMVPに選ばれた。

今年彼があと2回TDパスを決めれば、QBがシングルシーズンのフランチャイズ記録を打ち立てるトレンドを継続することになる。

これまで、NFLでは4人のスターQBがシングルシーズン記録を作っており、ロジャースが5人目になる予定だ。

最新ではマンデーナイト・フットボールのフィナーレでバッファロー・ビルズのQBジョシュ・アレンがジム・ケリーのシーズン記録を破った。

移籍1年目のトム・ブレイディは、第16週にジェイミス・ウィンストンが1シーズン前に出したタンパベイ・バッカニアーズの記録を塗り替えている。

ラッセル・ウィルソンは第14週のニューヨーク・ジェッツ戦で4回のTDを記録し、自身が2018年に出した35回というシアトル・シーホークスの記録を更新した。

そして、苦悩のシーズンとなったデショーン・ワトソンの30回というのは、2009年にマット・ショーブが出した29回を上回り、ヒューストン・テキサンズの新記録となっている。ワトソンは第16週のシンシナティ・ベンガルズ戦でショーブを超えたが、チームは試合に敗れてしまった。

ロジャースは日曜日のシカゴ・ベアーズ戦でパッカーズの新記録を作ろうとしている。これまでレギュラーシーズンのベアーズとの対戦成績は19勝5敗、TDが51回で、1試合平均は2.125回となっている。

彼がパッカーズのシングルシーズン記録を打ち立てるとすると、シーズン記録が更新されるのは5回目となり、『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、これは1998年以来最多だという。新規加盟チームを除くと、最多は1980年と1963年の7回だ。

日曜日に達成される新記録はロジャースのものだけになる可能性が高い。

ベン・ロスリスバーガーのTDパス33回というのは、2018年の34回というピッツバーグ・スティーラーズ記録まであと1つに迫っている。しかし、スティーラーズはすでにAFC北地区優勝を決めており、ロスリスバーガーはクリーブランド・ブラウンズ戦でプレーしないことが発表されている。

他にフランチャイズ記録の範囲内にいるのは、32回を記録しているライアン・タネヒルだ。彼は、1961年にテネシー・タイタンズ/ヒューストン・オイラーズのフランチャイズベストを出し、殿堂入りしているジョージ・ブランダが持つ36回という数字を追っている。そして、オフェンシブ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーの候補、ジャスティン・ハーバートのTDトス28回というルーキー記録は、2008年にフィリップ・リバースが出したフランチャイズ記録の34回まであと6回に迫っている。

タネヒルやハーバートがシーズン記録を達成するにはよほどの好パフォーマンスが必要になるが、ロジャースは2020年の好調を維持することさえできれば、2011年の自分を超えることができるだろう。

【M】