イーグルス、QBウェンツをヘルシースクラッチ登録
2021年01月04日(月) 02:53クオーターバック(QB)カーソン・ウェンツの悪夢のような2020年シーズンは健康を保ったまま終了を迎えるが、その場所はジャージーを着るところではなさそうだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは現地3日(日)にワシントン・フットボール・チームと対戦するイーグルスがウェンツをヘルシースクラッチとして登録すると報道。ヘルシースクラッチはロースター登録55名には含まれているものの、負傷など健康状態に問題がないにもかかわらず、試合にアクティブ登録される48名(もしくは47名)には含まれない選手のことで、通常、試合日のアクティブ登録から外されるのは故障者であることがほとんどだ。
ウェンツはルーキーQBジェイレン・ハーツにポジションを明け渡したシーズン第13週のグリーンベイ・パッカーズ戦以降、試合に先発しておらず、チャンスを得たハーツは2020年シーズン終盤にかけて役目を維持するに十分なパフォーマンスを発揮している。
とはいえ、必ずしもこれでフィラデルフィアにおけるウェンツの時間が終わるわけではない。パサーレーティングが2019年の93.1から今年は72.8まで下がるなど精彩を欠いたものの、ガラフォロによればイーグルスはウェンツの状況はまだ改善可能なものだと考えているという。4チームとも散々たるシーズンとなったNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区においても、4勝10敗1分のイーグルスはすでにプレーオフの可能性が消滅しているとあって、オフシーズンに向けた計画の一環としてウェンツを危険な場所から遠ざけることにしたようだ。
イーグルスはウェンツをキープしようとしており、ウェンツを切り捨てようとすれば莫大なデッドキャップを引き受けることになるため、財政的にはチームにとって賢明とも言える。ウェンツはまだ自らの希望を明かしておらず、重要な、そして劇的になり得るオフシーズンに向けて準備を進めている。
ただ、ウェンツの2020年シーズンはこれで終了だ。ワシントンのプレーオフ進出を阻もうと最終戦の勝利を狙う元代役の活躍を見守ることになる。
【C】