チャージャーズ、アンソニー・リンHCを解任
2021年01月05日(火) 03:272020年――それ以前もしかり――ロサンゼルス・チャージャーズには接戦を落とすという悲痛な習慣があった。
チャージャーズとアンソニー・リンHC(ヘッドコーチ)は2020年シーズンを力強く締めくくったが、リンがその職務を継続するには十分と言えず、現地4日(月)、チャージャーズの指揮官を解雇された。
チャージャーズのオーナー兼取締役会長のディーン・A・スパノスは『Twitter(ツイッター)』の公式アカウントを通じて「今朝、アンソニー・リンにヘッドコーチとして彼と袂を分かつ旨を伝えた。アンソニーほど人として尊敬される人がこのリーグにいるのかと思うほどの人であり、わが組織を大きく変えてくれた彼のリーダーシップには心から感謝申し上げたい。誰もが知る通り、これは結果がすべてのビジネスであり、簡潔に言えば、過去2年の結果が期待を下回っていた。前に進むにあたり、チャンピオンシップに挑むプログラムを築き、継続していくために努力を倍加させるつもりだ。この数年で組織内の多くの側面において改革を実施してきた。それらを全体のオペレーションにつなげる必要がある。ファンの皆さまにはロサンゼルス・チャージャーズが一貫性とフットボールの勝利に献身していることを知っておいていただきたい。新たなヘッドコーチ探しは即座に開始する」と説明。
チャージャーズを率いて4年、今シーズンのチャージャーズは45対0でニューイングランド・ペイトリオッツに完封負けしたシーズン第13週を終えた時点で3勝9敗と負け越しており、リンにとっては、もはや後戻りできないところに来てしまっていたと言える。それでも、チャージャーズは最終判断を下す前に残るシーズンをリンに託すことに決めた。ペイトリオッツに敗れ、プレーオフの可能性も潰えてからのチャージャーズは4連勝を果たし、7勝9敗でシーズンを終えている。
リンはチャージャーズの指揮官として33勝31敗の戦績を残し、2017年と2018年は勝ち越した上に後者の年にはポストシーズンにも進んだが、昨季に続いて2020年シーズンも低迷期となった。
12勝4敗だった2018年はAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ディビジョナルラウンドまで進んだが、多くの期待を背負って挑んだ翌年は低迷し、故障者や苦悩となる敗北がシーズンを曇らせ、2020年もその流れを変えきれていない。今季のチャージャーズの黒星9つのうち、7試合は1ポゼッション差で敗れ、3点以下の敗戦は3試合もあった。
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