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QBサッドフェルドとイーグルスを下したリベラHC、「勝利したことに謝罪はない」

2021年01月05日(火) 14:09

ロン・リベラ【AP Photo/Chris Szagola】

ワシントン・フットボール・チームはヘッドコーチ(HC)ロン・リベラが就任した初年度にプレーオフに進出した。現地3日(日)にフィラデルフィア・イーグルスを下したリベラは、いかにしてワシントンがポストシーズンにたどり着いたかについて謝罪する気はない。

リベラのチームはフィラデルフィアでイーグルスとの接戦の中にいた。しかし、奇妙にも相手方の3番手のクオーターバック(QB)が接戦に投入された際、ワシントンは機を逃さずに試合を自分のものにした。

リベラHCは月曜日、『ESPN』に「そこにいるものを相手にプレーする。勝利したことについて謝罪はしない」と述べた。

NFLは勝利が保証されることなどないリーグだ。シーズン第16週に重要な局面でニューヨーク・ジェッツにひどい敗北を喫し、プレーオフ進出には第17週の勝利が必要になったクリーブランド・ブラウンズのメンバーに聞いてみればよく分かることだ。ブラウンズはQBベン・ロスリスバーガーや年間守備選手賞の有力候補であるT.J.ワットら先発メンバーが欠けたピッツバーグ・スティーラーズを相手にそれを遂げた。

リベラHCは「ピッツバーグがクリーブランドに対してやったことをしても、不満を言う者はいなかった」と話し、こう続けている。

「われわれにとってはハードな道だったし、誰もそれについては配慮していないようだ。われわれのベストプレーヤーが複数欠けていた2週間前、そんなことは誰も気にしなかった。先週にわれわれの元に彼らがいなかったときにもそうだったし、であれば、コーチが彼のチームにとってそれがベストだと判断したことについてわれわれが憂慮すべきことなどない」

リベラが言及しているのはQBアレックス・スミス――リベラHCの今季3人目の先発QB――の不在であり、これによって第16週の試合ではドウェイン・ハスキンズに頼ることを強いられた。後に、テイラー・ハイニケにシグナルコーラーの役割を委ねたものの、最終的にはカロライナ・パンサーズに敗北している。このゲームにはトップレシーバーのテリー・マクローリンも欠けており、リベラ自身もがんと闘病しながら新チームでのコーチングに当たってきた。誰にとっても厳しいシーズンだったが、ワシントンにとってはことさらそうだったかもしれない。

しかしながら、ワシントンのありそうにもなかったポストシーズンへの旅路の最後の一歩については、疑問が生じるのも無理のないところだ。イーグルスのダグ・ペダーソンHCはジェイレン・ハーツをフィールドから下げ――ハーツは空中戦で苦戦していたものの、ランでタッチダウン2回を記録し、少なくとも競争力をもってイーグルス攻撃陣を動かしていた――、まだ勝ち目は十分にあった後半戦にネイト・サッドフェルドを投入。サッドフェルドは攻撃陣の力を弱め、20対14の戦いの中で得点するチャンスを失わせていた。

当然、これはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区の王座を得るために勝利が必要なワシントンの有利になった。

4年をイーグルスで過ごしてきたサッドフェルドは試合でのプレーを経験するに値したとペダーソンHCは説明し、サッドフェルドをサンデーナイトの試合のどこかで出場させるのは計画に含まれていたとつけ加えている。また、イーグルスが勝利に向けて最大限の努力をしていなかったとの見方に反論すべく、他のイーグルスの主要選手が出場していたことに触れている。

「多くの人々が(今回の動きに)満足だった一方で、不満だった者も多くいて、とにかくタフだった」とリベラHCは語った。

「この世ではタフなこと、厳しいことがさまざまに起こる。これはわれわれがプレーしているゲームに過ぎず、われわれはやってくるがままにそのゲームをプレーする。そして、私に謝罪するつもりはない」

「プレーオフ進出を逃した者は謝罪するだろう。だが、駒を進めておいて謝るようなことはない」

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