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元テキサンズ、現ファルコンズQBマット・ショーブが引退

2021年01月05日(火) 14:16


アトランタ・ファルコンズのマット・ショーブ【AP Photo/John Amis】

クオーターバック(QB)マット・ショーブがヒューストン・テキサンズ時代に残したパッシングタッチダウンの記録は今シーズンの第16週に破られ、彼はフットボール後の人生を謳歌することにした。

ベテランQBのショーブが引退する旨を、アトランタ・ファルコンズのオーナーであるアーサー・ブランクが現地4日(月)に記者たちに明かした。

16シーズンをNFLで過ごしたショーブは、ファルコンズでそのキャリアをスタートさせる。2004年から2006年にかけてQBマイク・ビックの控えを務め、先発したのはわずか2試合だった。その後ショーブはヒューストンに移ってテキサンズの先発QBとして契約。そこでプロとしての絶頂期を過ごすことになる。

テキサンズ在籍中の2007年から2013年にかけてショーブは88試合で先発を務め、通算46勝42敗の戦績を残して2度のプロボウル出場も果たしている。最初のプロボウルに出場した2009年はショーブにとって最高のシーズンとなり、パス成功率67.9%で4,770ヤードとタッチダウン29回をマークした。さらにテキサンズ史上最多となる1シーズンでのパッシングタッチダウン数を記録しており、今季第16週のシンシナティ・ベンガルズ戦でQBデショーン・ワトソンがその記録をはじめて破っている。2回目にプロボウル選手に選ばれた2012年はテキサンズが12勝4敗の結果を残すのに大きく貢献。しかしながら、翌年にはテキサンズでのショーブのキャリアがそう長くないことが明らかとなる。

当時オークランドを拠点としていたレイダースに入団したショーブは、シルバーとブラックを身につけた1シーズンでの先発はわずか8試合にとどまった。ボルティモア・レイブンズでQBジョー・フラッコのバックアップを1年務めた後、ファルコンズに戻って2016年以来QBマット・ライアンの控えを務めていた。

ショーブはプロ16シーズンで通算25,467パッシングヤードと91対80のタッチダウン/インターセプト比率の記録を築き上げ、引退する。

ショーブはアトランタでは信頼できるバックアップとして、またヒューストンでは先発としてテキサンズがフランチャイズ史上初の飛躍を達成するのに貢献した選手として、人々の記憶に残ることだろう。

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