ワシントン戦を前にチームを引き締めるバッカニアーズHCエリアンス
2021年01月07日(木) 14:06タンパベイ・バッカニアーズが現地9日(土)に対戦するのは、NFL史上3チーム目となる、勝率5割以下でプレーオフ進出を果たした7勝9敗のワシントン・フットボール・チームだ。
だがバッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスはワシントンを負け越しのチームとは見ていない。
エリアンスHCは「7勝9敗ではなく4勝1敗のチームとして認識している。なぜならアレックス・スミスがプレーした試合でワシントンは4勝1敗、ターンオーバー差でプラス3回をマークしているからだ」とチームの公式サイトにコメントしている。「アレックスがプレーしている時はまるっきり違うチームであることをわれわれは分かっている。戦う相手は7勝9敗ではなく4勝1敗のチームだ」
シーズン第14週のサンフランシスコ・49ers戦ではハーフタイムで退場しているものの、クオーターバック(QB)のアレックス・スミスが先発した今季の試合で、ワシントンは正式には5勝1敗を記録している。ワシントンはスミスが先発した直近の5試合すべてで勝利を手にした。
一方でワシントンがQBドウェイン・ハスキンズを先発させた際は1勝5敗、QBカイル・アレンの場合は1勝3敗という戦績だ。
エリアンスHCは『ESPN』とのインタビューの中で「われわれが対戦するのはドウェイン・ハスキンズではなくアレックス・スミスだ」とまで言っている。
ワシントンはスミスを司令塔に据えた時の方が安定しているのは確かだが、ここ数試合はケガによりプレー時間が制限されていた。ロン・リベラHC率いるワシントンのディフェンス陣は、チームがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区のトップに辿り着くまでの間に幾多の大混乱とターンオーバーを繰り返してきた。ベテランのスミスでなければこのディフェンスとは釣り合わないというわけだ。
スミスのふくらはぎのケガによっては、土曜日の試合でQBテイラー・ハイニケを交代で起用するかもしれないとリベラHCは今週に発言している。
レギュラーシーズンで11勝を挙げ、圧勝することを期待されているチームの指揮官としてエリアンスHCは、チームを引き締めなければならないことを承知している。スミスを引き合いにワシントンの記録を指摘したことにより、土曜日の試合では相手を見くびるな、という明確なメッセージをバッカニアーズの選手に向けて発したものと思われる。
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