QBブレイディは軽くいなすも、再び対戦への思いを強調したワシントンDEヤング
2021年01月07日(木) 16:32偉大な選手を偉大なものとしている要素の一つには、他の素晴らしい選手に対してどのようなパフォーマンスを見せるかという点にある。彼らはそのために生きているのだ。去る日曜日にワシントン・フットボール・チームのディフェンシブエンド(DE)チェイス・ヤングがプレーオフ進出につながる勝利を決め、トム・ブレイディの名を叫んだときのことを考えるに、その点を考慮に入れておくべきだろう。
ヤングは一人のルーキーに過ぎないが、その人生を通じてクオーターバック(QB)ブレイディを見てきた。これは誇張ではない。ヤングは21歳で、ブレイディは21年目のシーズンを送っている。おそらく長年にわたってこの偉大なQBとの邂逅(かいこう)を夢見てきたに違いない。ワシントン(7勝9敗)とプレーオフの初戦で対峙するタンパベイ・バッカニアーズのQBであるブレイディは、ヤングの“トムが欲しい!”発言に対してそつのない反応を見せた。
「彼は確かに素晴らしい若手プレーヤーだし、あの(ディフェンシブ)ラインには手一杯になるだろうね」とブレイディは現地6日(水)に話している。
むやみに話題を提供することはなくともユーモアを用いることは好むブレイディは、ヤングの自分に対する熱望に別の角度からの説明をつけた。
「彼はオハイオ州立大学に行ったけど、オハイオ州立大学対ミシガン大学っぽいところが彼からは少し消えちゃったのかな」とミシガン大学出身のブレイディは話している。
一方のヤングは日曜日の叫びが世界中に響き渡ってから初めての記者対応を水曜日に行った。バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)であるブルース・エリアンスが“自分が願うものに注意を向けろ”と警告したにもかかわらず、スターパスラッシャーはブレイディやバッカニアーズ(11勝5敗)とプレーすることへの熱い思いを再び語っている。
「俺はすべてのゲームにエキサイトしている。トム・ブレイディだぞ? G.O.A.Tとプレーすることに俺がエキサイトしないとでも? イカレてる。トムが欲しいと言ったことに謝罪はしないぜ」とヤングは話した。
初めてのポストシーズンに臨む者から、特に、9回もスーパーボウルに出場した人物に対して、強烈な言葉が出たものだ。だが、ヤングが真にスーパーな存在になるのなら、その言葉が持つ意味は実際に彼が行うことに比べてはるかに重要ではない。
ヤングのように――そしてブレイディのように――2人の対決が待ちきれない。
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