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「第7シードは当然負けると誰もが思っている」とコルツLBレナード

2021年01月08日(金) 13:27


インディアナポリス・コルツのダリウス・レナード【AP Photo/Zach Bolinger】

現地9日(土)のプレーオフ初戦を前に、インディアナポリス・コルツは絶好調のバッファロー・ビルズ相手に勝ち目はないとほとんどの人が予想している。

レギュラーシーズンで11勝を挙げたコルツとヘッドコーチ(HC)のフランク・ライクは、そんな“誰も俺たちを信じていない”という雰囲気にありがたく乗っかっているようだ。

ラインバッカー(LB)のダリウス・レナードは「いつだって俺にはプレッシャーなんかないさ」と『WXIN Indianapolis(WXINインディアナポリス)』に話している。「コーチが言ったように、第7シードのチームは当然負けると誰もが思っている。それが周りのマインドセットだ。失敗するに決まってるっていう意識を共有している」

ビルズは6連勝を挙げてレギュラーシーズンを終え、第2シードを獲得。さらにオールプロ級のクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンを擁するとあっては、ビルズが有利だという認識に世間は大きく偏りがちだ。

レナードは「みんなビルズが勝つと言ってるなんてクレイジーだ」とコメント。「俺たちに期待している人なんて誰もいない。だから何も背負うことなく、いつも通りにプレーするだけさ」

「いつも以上のことやいつも以下のことをする必要もない。ただ俺たちらしくプレーして、自分たちがコントロールできることだけに集中する。つまり基本に忠実なフットボールをするということ、それを勝利につなげるということだ」

「プレッシャーはあるかって? そんなものはないよ。俺たちにプレッシャーなんてまったくない」

第16週にピッツバーグ・スティーラーズと対戦した試合での失敗がなければ、コルツはもっと違った捉え方をされていただろう。この試合に勝っていたなら、コルツは途中でつまずくことなく、第7シードを手に入れるために他のチームに頼る必要もなかった。自分たちも5連勝を挙げてポストシーズンに臨むことができたのだ。

“プレーオフ進出を果たせただけで満足している哀れでラッキーなチーム”を演出しようとしているコルツの策略を、ビルズのショーン・マクダーモットHCはお見通しのようだ。

この弱者ぶる演出についてマクダーモットHCは「フランクが世間の意見を逆手に取ろうとしているのは分かっている」と『Indy Star(インディー・スター)』のジム・アエロに話している。「コルツは11勝を挙げ、殿堂入りを果たしているQBもいるんだ。やるべきことをやってくるだろう」

ビルズが上位シードのチームだとしても、コルツには勝つチャンスが十分にある。

レナードとコルツが最後にポストシーズンに進んだのは2018年。冬空のカンザスシティで対戦したチーフス相手にコルツは歯が立たず、抵抗することもなく31対13で敗退している。

コルツはその経験から多くを学び、バッファローではその雪辱を果たすつもりだとプロボウル経験もあるレナードは話した。これに対して状況を疑問視する者たちは黙って頷くだけだった。

レナードは「早めに流れをつかむことが大事だ」と述べた。「これまでの調子はいいし、それを継続できると思っている。俺たちを疑っている人たちには、走り回ってプレーを決める俺たちのディフェンスを、ビール片手にじっくり見てもらえればいい」

土曜日の対戦はレナード率いるコルツのディフェンスが、いかにアレンとパスゲームを展開するビルズのオフェンスを抑えられるかにかかっていると言える。ビルズが縦横無尽にフィールドを駆け回ることをコルツが許せば、ビールを飲んでいる疑心暗鬼な者たちが正しかったことになるだろう。

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