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待望のプレーオフに出場できない仲間のためにプレーするとブラウンズWRランドリー

2021年01月09日(土) 04:11

クリーブランド・ブラウンズのジョエル・バイトニオ【NFL】

クリーブランド・ブラウンズの2002年シーズン以来となるプレーオフ進出はチームに最も長く在籍する現役プレーヤーが味わうべき偉業だ。

しかしながら、ガード(G)ジョエル・バイトニオは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査で陽性判定を受け、現地10日(日)夜に挑むピッツバーグ・スティーラーズ戦に出場できない。チーム内でCOVID-19の感染拡大が続いており、ブラウンズは今週を通してリモート活動に専念してきたが、少なくともひとつの目標に向けて一致団結している――「ジョエルのために」だ。

ワイドレシーバー(WR)ジャービス・ランドリーは木曜日、『Cleveland.com』に「彼はチームにとって大事な存在。クリーブランド・ブラウンズにとって大事だし、今年、俺たちが成し遂げた歴史にとっても重要な人。ここでこの時のためにがんばってきていたのに、やっとそのポジションになって、この状況のせいで試合にすら出られないなんて最悪だよ」とコメントしている。

「チームとして、俺たちは当然、今回の試合がジョエルにとってどれほど大きなものなのか分かっているし、どれだけここにいたかったことか。もちろん、俺たち全員がそのことを考えているのは間違いない。そりゃ当然、仲間の(ガードのマイケル)ダンはプレーするにあたってそれが頭にあるだろうし、試合に出ればベストを尽くそうと思うだろう」

「もちろん今回の試合はジョエルのため、それは間違いない」

2014年にドラフト2巡目でブラウンズに入団したバイトニオはそのキャリアを通して堅実なガードとして実力を発揮してきた。2014年には7勝9敗だったチームはわずか3シーズン後に0勝16敗と低迷するも、その中で数少ない希望の光にもなっていた。外から見れば一貫してカオスな状況でも安定したベテランとして存在感を示してきたバイトニオが一番のスポットライトを浴びるのは今度の日曜夜になるはずだった。

しかし、3週連続してCOVID-19問題のために完全なメンバーがそろわない状況でプレーオフに挑むチームの姿を、バイトニオは自宅から見守らなければならない。

「他にも何人かいないんだけど、でも、ジョエルは、すごくいい人で素晴らしいリーダーで、父親でもあって、素敵な夫でもあるジョエルはずっとここで過ごしてきて、本当にたくさんのことを成し遂げてきたし、一番長いブラウンだから、初めてのプレーオフに出場できないなんて本当に残念だ」と語るのはクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドだ。

「彼の気持ちは分かるつもり。それだけが唯一、この興奮を奪うものだね」

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