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キャンプで他のQBにもっと機会を与えていればとワシントンHCリベラ

2021年01月13日(水) 22:21

ロン・リベラ【AP Photo/Chris Szagola】

ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラがワシントン・フットボール・チームで過ごした初めてのシーズンは、唯一無二のものとなった。

リベラHCはクオーターバック(QB)のポジションをどう扱うかについて、貴重な教訓を得たと今週に話している。リベラHCは2020年に4人のQBを起用しており、2年目のQBドウェイン・ハスキンズに始まり、最後は知名度の低いバックアップQBのテイラー・ハイニケを司令塔に据えて今シーズンを終えた。

その間、カロライナ・パンサーズから移籍したカイル・アレンと、今季のNFLカムバック選手賞候補となっているアレックス・スミスも相当数のスナップで起用してオフェンスを回した。アレンは4試合出場したところでケガに見舞われシーズン終了。その後を引き継いだスミスは8試合に出場し、先発として5勝1敗を挙げてワシントンの戦績をひっくり返すのに貢献して7勝9敗でチームをプレーオフへと導いた。

リベラHCがトレーニングキャンプ中に他のQBにも練習の機会を与えていれば、ワシントンはもっと戦えたのではないかという疑問が必然的に湧いてくる。『106.7 The Fan(106.7ザ・ファン)』に出演した際、リベラHCはそうしたかったと次のように述べている。

「今ならもちろんそうしていたよ。私がしたであろう最も重要なことは、他のQBにも練習させる機会を増やすことだ。1人の選手にすべてを任せる、とうい形ではなくてね。今2020年を振り返って判断してみれば、そのようにしていた」

「とにかく言いたいのは、私はミスをし、それを認めているということだ。シンプルかつ正直に言うと、そういうことだ」

オフシーズン中にチームが練習する機会を大幅に制限した新型コロナウイルス感染症のパンデミックのさなか、リベラHCは新しいチームについて学ばなければならなかった。トレーニングキャンプを迎える頃には、ハスキンズに先発QBを任せることを決めていた。だがハスキンズの活躍は短く、先発を務めたのはたったの4週間。フィールド上でのパフォーマンスが振るわなかっただけでなく、フィールド外でも問題となる行動を起こし、最終的にはチームからリリースされている。ワシントンでの最後となる試合の後半でハスキンズはベンチに下げられ、ハイニケがその代わりとして初めて出場した。

スミスがふくらはぎのケガにより出場できず、ハイニケは再びポストシーズンで起用される。パイロンに突進しながらゴールラインを超えてタッチダウンを決めた際に肩関節を脱臼したにもかかわらず、勇敢なパフォーマンスを見せた。ハイニケはこの試合で44回のパスのうち26回を成功させて306ヤードを稼ぎ、タッチダウンと被インターセプトを1回ずつマークしている。

スミスの将来ははっきりせず、アレンは治療中、そしてハイニケの決して目立ってはいないが予想外のポストシーズンの活躍をリーグ全体が測りかねている中、ワシントンのQBがこの先どうなるかは不透明といえる。リベラHCとワシントンのフロントオフィスには今後の対応について考える時間が十分にあり、2021年はより賢明なオフシーズンを迎えることになるだろう。

リベラHCは「これは私の経験値とするしかない。誰しもが経験から学ぶ。もしまたこのような状況に陥ったら、別の方法を模索するつもりだ」と話した。

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