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QBのポジションは「すべて検討中」とベアーズGMペース

2021年01月14日(木) 12:44

シカゴ・ベアーズ【NFL】

ライアン・ペースが2015年にシカゴ・ベアーズのジェネラルマネジャー(GM)になった際、クオーターバック(QB)にはジェイ・カトラーがいた。その後マイク・グレノンとの大型契約を結び、トレードアップにより全体2位指名でミッチェル・トゥルビスキーを獲得。グレノンを放出し、バックアップとしてチェイス・ダニエルを加えてQBポジションをそろえた。そして2020年、ドラフト指名権とのトレードでニック・フォールズを獲得し、彼の契約条件も見直した。だがそのフォールズは契約の最終年となるトゥルビスキーに先発を譲り、ベンチに身を引いた。

この目まぐるしさは2021年も続く。

ベアーズの会長ジョージ・マッカスキーは、ペースとヘッドコーチ(HC)マット・ナギーをもう1シーズン続投させることを決めており、GMとHCはまたしてもQBポジションの課題を解決するチャンスを得たことになる。

経営層からの命令はQB問題にかたをつけることだ。ペースは長期的な解決策を見つけなければならないというプレシャーを十分に認識している。それができなければ、次の選択をするのは別の者になるだろう。

ペースは現地13日(水)に「QBのポジションからもっと成果を出さなければならないのは分かっている」と話した。「十分に分かっている。それが意味するところは、このオフシーズンをかけて対応するつもりだ」

自分たちが次の決定がうまくいくと自信を持っているのは、連帯と信念があるからだとペースとナギーHC の2人は繰り返し指摘している。

「すべては検討中だ」とペースは口にした。

昨年に5年目オプションを拒否されているトゥルビスキーはフリーエージェント(FA)になる。トゥルビスキーはシーズン第3週にはベンチに下げられており、第12週に復帰。レベルの低いディフェンスを相手にまずまずのプレーを見せたが、最後の2週はまた不振に陥った。プレーオフに進出したグリーンベイ・パッカーズとニューオーリンズ・セインツとの対戦でナギーがトゥルビスキーを起用した結果、2試合とも敗れているとなると、彼が今後も司令塔の役目を与えられるとは考えにくい。

ペースは、チームが2021年にトゥルビスキーを戻すことを検討するかどうかには触れたくなかったようだ。

「すべては検討中だ」とペースは露骨に繰り返している。

ナギーHCもペースも、QBのポジションを評価して次の一手を決めるためのプロセスを繰り返し話し合った。『The Athletic(ジ・アスレチック)』のアダム・ジャーンスが指摘するように、昨年はこのGMとHCコンビのプロセスと連帯によってフォールズとの契約が実現している。その決断に効果はなく、ベアーズのファンは、問題を解決するために今回は何を変えることができたのだろうかと疑問に思っているに違いない。

この2人は水曜日の質問に対して終始明言は避け、2021年がこれまでのシーズンとどう変わるかについての見通しはほとんど得られなかった。

ペースはベアーズのGMを6シーズン務めている。今年のポストシーズンへの進出を含め、プレーオフに2度出場し、戦績は通算42勝54敗だ。これらの事実にもかかわらず、ペースはこれからもGM職をさらにうまく務められると信じている。

「経験から学んで改善できるのは確かだ」とペースは述べた。「経験を重ねるごとに毎年良くなっていると自信を持って言える」

ペースのその経験にはQBに大金をはたき、繰り返し失敗していることも含まれる。彼の上に立つ、ベアーズ組織のトップにいる人たちのお情けによって、彼とナギーHCにはもう1度だけ失敗を正すチャンスが与えられる。

【R】