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「NFLでは継続性がカギ」とバッカニアーズQBブレイディ

2021年01月15日(金) 08:57

タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Daniel Kucin Jr.】

クオーターバック(QB)トム・ブレイディは20年にわたってニューイングランドの同じチームで、同じヘッドコーチ(HC)のためにプレーしてきた。6度のスーパーボウル覇者であるブレイディは、そういった持続性が1月にプレーするチームにとってどういった意味を持つのかをよく知っている。

タンパベイ・バッカニアーズの公式サイトによれば、ブレイディは「いつも言ってきたように、NFLでは継続性がカギを握るんだ」と現地14日(木)に話している。

稀に見る継続性を保つ側にいたTB12は、今やコインの裏側にいる。今週末に対戦するニューオーリンズ・セインツのQBドリュー・ブリーズとHCショーン・ペイトンは15年間をともに戦い続けてきた。一方のブレイディは伝説的なキャリアで初めて、新しいチームとコーチングスタッフ、新しい武器でポストシーズンを戦い抜こうとしている。

ブレイディは毎週あらゆる状況に備えるのは不可能だと指摘。継続性と経験を併せ持つことによって、チームはリズムを失うことなく突発事態に対応することができるのだ。

バッカニアーズはシーズン終盤にかけて目に見えて進歩した。予想された通り、ブレイディはチームのオペレーションに馴染みがなく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響でオフシーズンがなかったため、ワイドレシーバー(WR)マイク・エバンス、WRクリス・ゴッドウィン、WRアントニオ・ブラウン、タイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキーといった武器たちと連携を深めるには時間がかかっている。

確かにシーズン終盤のバッカニアーズは素晴らしいディフェンス陣と対峙したわけではないが、だからといって彼らのプレーが著しく改善しなかったというわけではない。特に、43歳のQBブレイディについてはそう言える。シーズン序盤はディープなボールについてさまざまな取り組みがなされていたが、終盤になってブレイディはそういったパスを通し始めた。シーズン第12週から第17週のディープパスにおける成功数(17回)、パスヤード(594ヤード)、タッチダウン(7回)で、ブレイディはリーグトップの数字を記録している。

たとえ1つのシーズンの中で進展があったとしても、ペイトンHCとブリーズが築いてきた絆や一体となった精神性にはかなわないとブレイディには分かっている。

ブレイディはまた、自分とブリーズの年の差も乗り越えなくてはならないとジョークを飛ばした。ブリーズは金曜日に42歳になる。

「彼は僕よりもかなり若い。僕よりも18カ月も若いんだ。18カ月前には、僕の調子もずっと良かったな」

43歳のQBはジョークの腕前もまだまだ健在のようだ。

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