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アーバン・マイヤーがジャガーズ新HCに

2021年01月15日(金) 09:44


アーバン・マイヤー【NFL】

アーバン・マイヤーがフットボールの現場に戻ってくる。今回は、これまでと違った形で。

現地14日(木)、ジャクソンビル・ジャガーズがナショナルチャンピオンシップを3度制したマイヤーを新たなヘッドコーチ(HC)に迎えることを発表した。

この動きによって、マイヤーは引退生活と快適な放送ブースを離れ、ヘッドセットとサイドラインに戻ってくることになった。

ジャガーズオーナーのシャド・カーンは声明にて「ジャクソンビルとあらゆる場所にいるジャガーズファンにとって素晴らしい日だ。アーバン・マイヤーは私が望み、必要としている人物であり、卓越性と結果を求めるリーダーにして勝者、チャンピオンだ。アーバンはすでに並ぶ者のほとんどいないレガシーをフットボールのゲームで築いているが、ここジャクソンビルで彼を待っている機会に対する情熱はパワフルで明確だ。私はアーバン・マイヤーをジャクソンビル・ジャガーズの新HCに指名することを誇りに思う」と述べた。

56歳のマイヤーはHCという仕事によって初めてのNFLに挑む。これまでオハイオ州立大学、フロリダ大学、ユタ大学、ボーリング・グリーン州立大学で187勝32敗という記録を打ち立ててきたマイヤーは次のように語っている。

「私にはジャクソンビル・ジャガーズでコーチする準備ができている。ジャクソンビルには熱狂的なファンベースがあり、そのファンには勝てるチームがふさわしい。来るNFLドラフトの機会や、オーナーシップからの強力なサポートによって、ジャガーズは競争力を高めるにあたって良い位置にいる。私はこの決定をあらゆる角度から分析した。今はジャクソンビルにとって良いタイミングであり、私がコーチに戻るのにもちょうど良いタイミングだ。このオーガナイゼーションの未来とわれわれの長期的な成功の見通しに、胸が躍っている」

もちろん、マイヤーのNFL初年度は1敗や2敗では済まないだろう。NFLの同等性やチームの構成プロセスは、トップに重きを置くカレッジフットボールとは大きく違っている。またマイヤーがプロのレベルにいかに適応するかも興味深い。プロの世界ではゲームプランやプレーヤーの意思疎通がマイヤーの最大のスキルであるリクルーティングより重要だ。その名前によって才能ある選手たちを引き付けることは可能だが、マイヤーが5つ星クラスの選手たちを検討しながらオフシーズンを過ごすことはない。それをするのはカーンが選ぶジェネラルマネジャー(GM)だ。

一方で、同じ点がマイヤーのコーチ業を長く成功したものにする上で助けになるかもしれない。マイヤーはディビジョンIのメジャーチームでコーチすることのストレスと労働量から来る健康問題によって、オハイオ州立大学を離れていた。2010年シーズン後も同様の健康問題によって第一線から身を引いている。オフシーズンの仕事量が少なくなることで、これからコーチの仕事を続ける期間が長くなる可能性はある。

マイヤーの能力を挙げるとすれば、ビッグゲームでのコーチングがある。マイヤーはボウルゲームで12勝3敗という記録を有しており、ナショナルチャンピオンシップゲームではパーフェクトの3勝0敗を記録。タレント不足のジャガーズが始動するには少し時間がかかり、毎週ビッグゲームがやってくるNFLでマイヤーHCがどういった試合を見せてくれるかは興味深いところだ。

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