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マホームズとチーフスのペースに挑むブラウンズQBメイフィールド

2021年01月15日(金) 11:20


クリーブランド・ブラウンズのベイカー・メイフィールド【AP Photo/Don Wright】

現地17日(日)のプレーオフ戦を前に、クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドはパトリック・マホームズと2度対峙したことがある。いずれドラフト1巡目指名を受ける2人のバトルとしてよく知られているのはメイフィールド率いるオクラホマ大学スーナーズがマホームズのテキサス工科大学レッド・レイダースを66対59で退けた試合だ。

このクレイジーなスコアの試合の中で、メイフィールドはパス36回中27回成功、545ヤード、タッチダウン7回、インターセプト0回、パス平均15.1ヤードを記録した。一方のマホームズはパス88回中52回成功、734ヤードタッチダウン5回、インターセプト1回をマーク。ラッシングによっても85ヤードとタッチダウン2回を決めた。

クリーブランド・ブラウンズのQBとなったメイフィールドは今週、前述の試合を思い出してチームの公式サイトに「あの試合で勝つには、後半はすべてのドライブで得点しなきゃならなかった。信じられないゲームで、信じられない空気だった。一進一退の展開は忘れられない」と話した。

また、プロになってからも2人は対戦している。2018年シーズン第9週、マホームズの先発としての初年度で、メイフィールドのルーキーイヤーだった。このときはマホームズのチームであるカンザスシティ・チーフスがブラウンズを37対21で下す。カレッジ時代ほど高スコアの試合だったわけではないが、このときも見事な数字が残されていた。マホームズは357パスヤード、タッチダウン3回、インターセプト1回。対するメイフィールドは297パスヤード、タッチダウン2回、インターセプト1回という成績を収めている。

「このリーグでは彼にやられているから、自分に何ができるか見てみなきゃ。パットを追いかけるのはいつだって楽しかったよ」とメイフィールドは話した。

日曜日の決戦でマホームズやチーフスの擁する武器たちを足止めする役目は、自分だけのものではないとメイフィールドは知っている。チーフスと対峙するときは常にそうであるよう、ペースを保つというプレッシャーがあるとメイフィールドは言う。

「皆が足並みをそろえ、とにかく自分の仕事をすることが大事で、そうすることで皆の仕事が楽になる。多くをやろうと頑張りすぎる必要はない。プランに沿い、細かいところを正しくやり、効率的であるようにする。前にいる皆や、周りのスキルのある選手たちが、俺の仕事をものすごく楽にしてくれるんだ」

一方で、メイフィールドはマホームズがフットボールフィールドで行っていることに敬意を表した。

「彼の腕の強さは信じられない。とにかく腕の角度が違うし、できることが違う。彼のノールックパスとかについての話をよく聞くけれど、腕の角度を変えられるところに彼が野球やバスケットボールでもあれだけ優れたアスリートである理由が分かる。彼には他のたくさんのQBにはできないことができるんだ」

第1シードのチーフスを倒すために、ブラウンズがいかにして粘り、マホームズをサイドラインにとどめておくかがさかんに議論されているが、結局のところブラウンズが勝つにはチーフスを上回らなくてはならない。

先発としてプレーオフを含めて9敗のマホームズは、試合平均31.3得点を挙げている。これらの試合の中でチーフスが24ポイント以下にとどまったのは1度、30ポイント以下にとどまったのは3度だった。

NFLでも最も優秀なランニングバック(RB)たちを擁しているのはブラウンズにとって素晴らしい基盤だが、日曜日の試合はメイフィールドがどれだけうまくプレーするか、そして、チームにマホームズのオフェンスについていくだけのペースをいかに保たせるかによって左右されるだろう。

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