ニュース

レイブンズは“ゲームのバランスを取る方法を見つけなければならない”とWRブラウン

2021年01月18日(月) 17:47


バッファロー・ビルズのマイカー・ハイドとボルティモア・レイブンズのマーキス・ブラウン【AP Photo/Adrian Kraus】

ボルティモア・レイブンズがディビジョナルラウンドでバッファロー・ビルズに敗れたのを受け、ワイドレシーバー(WR)のマーキス・ブラウンはオフェンスの調和が必要であることを試合後に訴えた。

現地17日(日)、ブラウンは「オフェンスのランで1位でも、パスで30何位なのは良くない」とシーズン終了となる敗戦から24時間と経たずして記者団に話している。「それではバランスが取れていない。バランス良く自分たちのオフェンスを展開できる方法を見つけなければならない。俺たちのラン攻撃は文句なしだけど、ボールを投げて空中でも動きを作っていかなきゃダメだ」

17対3で敗れたレイブンズはこの日、シーズン最低の得点数で2年連続ディビジョナルラウンドでの敗退となった。過去3シーズンの4つのプレーオフゲームでレイブンズの平均得点は13点となっており、1勝3敗を記録している。

2020年にランヤードでリーグをけん引したレイブンズは、1試合平均191.9ランヤードをマークし、チームによる1シーズンでのラッシングヤード記録を塗り替えるまであと一歩のところに迫った。その最高記録は2019年(3,296ヤード)にレイブンズが達成したものだ。目を見張るその数字に比べて今季のパスヤードは1試合平均171.2ヤードでリーグ最下位となっており、2年目のブラウンが指摘したことはもっともだ。

クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンのパスゲームでの苦戦は土曜日の夜も引き続き目立っていた。ジャクソンは24回のパスのうち14回成功、162ヤードという数字を残し、相手のタッチダウンに終わった致命的なインターセプトを喫している。レッドゾーンでのこのターンオーバーによって流れは完全にビルズに傾き、ジャクソンはチームを逆転に導く前に次のドライブで脳しんとうを起こして試合を去っている。

レイブンズのレシーバー陣の中でもスピードを武器とするブラウンは、4回のキャッチで87パスヤードをマークし、チームトップとなった。しかしながら、カバレッジに穴が開いた数回を除いては、ほとんどフリーになれていない。レイブンズが試合を通して空中戦を展開できないことが目下の問題であることは明らかであり、オフェンスが偏る(チーム全体で150ランヤード)要因となっている。

ブラウンは「ちょっとしたことなんだ」とコメント。「毎回のドライブで得点するためのあと一歩が必要だ。プレーオフではすべてのドライブにかかっている」

2020年のレイブンズにとって、前例のないオフシーズンとプレシーズンが全くなかったことが、継続的なパッシングオフェンスの妨げとなったのかもしれない。ブラウンは惜敗直後に時間をかけてジャクソンと話し合い、チームはオフシーズンにこの顕著な差が再びチームの足かせとならないように取り組む計画だと言う。

「やる気満々、準備万端で戻って来るぜ」とブラウンは述べている。

【R】