ついにビルズでプレーオフの栄光にたどり着いたDEヒューズ
2021年01月19日(火) 15:35ディフェンシブエンド(DE)ジェリー・ヒューズは永遠にここにいるわけではない。しかし、そのように感じられるのも事実だ。
今のビルズで最も在籍期間の長いヒューズは、2013年にインディアナポリス・コルツとのトレードでチームにやってきた。それ以降、ヒューズは4人のヘッドコーチ(HC)と共に戦っている。ダグ・マローン、レックス・ライアン、暫定HCのアンソニー・リン、そしてショーン・マクダーモットだ。今季までに、ヒューズがビルズのために戦ったプレーオフゲームはたった2試合。しかし、32歳という年齢に達して、ヒューズとビルズはチームにとって1993年のポストシーズン以来のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)タイトル戦に向けて準備を進めている。その準備作業にはたくさんの計画変更が必要になりそうだ。
ディビジョナルラウンドでボルティモア・レイブンズを下したすぐ後、ヒューズは「信じられないくらい最高だ」と話している。
「皆に、ついに自分の家でAFCチャンピオンシップ戦をやらなくていいんだって言った。皆が座って、テレビで俺を見る。携帯電話にじゃんじゃんメッセージが入ってきて“どうしよう?”っていうんだ。11年間(コルツ時代にさかのぼって)、皆が俺のところに来てたからな」
「ロッカールームにいる皆とは4月に“Zoom”のチャットでこういう話をしていた。直接会えなかったから、ただ座ってフットボールの話をしていた。俺たちにとっては、ずっとそのリズムを刻み続け、次の試合のことだけを気にかけて先のことは考えないようにしたことで、自分たちに何ができるかを示しているんだ」
レイブンズを止めたのは真のチームの力によるものだったが、ヒューズも大一番で活躍するというこれまでの傾向を続けている。この試合でヒューズはサック2回を決め、ビルズでのポストシーズンの記録としてはサック5回を数えている。1982年以来、ビルズでポストシーズンに5回以上のサックを記録したディフェンダーはダリル・タリーやジェフ・ライト、ブルース・スミスら5人しかいない。
「ダリル・タリーやビッグ・ブルースと並んで名前が挙がるなんて、とんでもない名誉だ。2013年にこのビルに来た時から、壁に掲げられた彼らの顔や名言、このチームのためにやってきた偉業は何度も見てきた」
そう話すヒューズがレイブンズ戦でやったことは、毎日その姿を見ている者にとっては驚きではなかったようだ。
「ジェリーのことを取り上げるなんてうれしいね。彼はゲームボールにふさわしいパフォーマンスを見せていた。レイブンズとのプレーオフ戦で、とんでもなくいい仕事をしていた」と語るのは守備コーディネーター(DC)のレスリー・フレイザーだ。
また、2017年からビルズにいるセーフティ(S)ジョーダン・ポイヤーは「ジェリーはジェリーさ。彼は長いことそれをやってきた。毎週プレーして、(今夜は)とんでもない試合をした。彼は間違いなく、試合を左右する選手だった」と述べている。
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