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「ロックの成長も含めてフランチャイズQBを探している」とブロンコスGMペイトン

2021年01月20日(水) 12:15


デンバー・ブロンコスのドリュー・ロック【AP Photo/David Becker】

デンバー・ブロンコスは2021年もヘッドコーチ(HC)にビック・ファンジオを据える予定だが、フロントオフィスの方は人事の変更を終えたばかりだ。オフシーズンに入って間もないこの時点で注目されるクオーターバック(QB)ポジションの方向性が、現地19日(火)に明らかとなった。QBドリュー・ロックの判断結果はまだ出ていないというものだ。

ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンは、火曜日に就任後はじめて記者団の前に姿を現した。これまでGMを務めてきたジョン・エルウェイはより上位の役職へと昇格し、選手の人事権をペイトンに任せる形となる。ロックについて両者の意見は一致しているようだ。

エルウェイは「ドリューにはまだ期待している。十分な身体能力を持っていると思う」と『KOA』のブランドン・クリスタルに話した。「今年は彼にとって実質的にはルーキーイヤーだった。もちろんQBのポジションに関しては引き続き注視していく。当然のことだ。彼は才能をのぞかせた時もあればミスをした時もある。若いQBなら誰だってそうだ」

一方のペイトンは同じ質問に対してやや慎重な姿勢を見せている。ロックについて具体的な意見を示すにはもう少し時間が必要だと記者たちに話した。ペイトンは、後ろ盾となってくれているファンジオHCに、「中立的で偏見のない目」でロックを評価できるよう、他の人の意見に左右されることなく自分自身で見極めてほしいと言われていることを『DNVR Sports(DNVRスポーツ)』のアンドリュー・メイソンに明かした。

また、火曜日にペイトンはロックの可能性についてはこれから検討していくと述べつつも、ロックが「成長できる」ことは認めていると『Denver Post(デンバー・ポスト)』のカイル・フレデリクソンに話している。今後ペイトンにとってQBのポジションは最優先事項の1つとなることは間違いない。

ペイトンは「誰しもフランチャイズQBが欲しいわけで、それが1番の目標だ」とコメント。「ドラフトして育てたり、他から獲得したり、あらゆる手段を講じる。われわれも探しているところだ」

ブロンコスの幹部の考えは明確だ。ロックの将来を決めるには彼との時間がもっと必要だということ。ロックは月並みな数字で2020年を終えた。57.3%のパス成功率で2,933ヤードを稼ぎ、タッチダウン/インターセプト比率は16対15、パサーレーティングは75.4となっている。いずれもフランチャイズQBにふさわしい記録とは言えないが、現時点でロックを評価するにあたっては彼が陥っていた状況――ワイドレシーバー(WR)コートランド・サットンを失い、ロックもシーズン序盤に負傷――を考慮しなければならない。

他の重要な決定事項、とりわけ年齢を重ねているアウトサイドラインバッカー(OLB)のボン・ミラーの将来についてもペイトンは同様に口を濁した。

ペイトンは「そういった難しい決断はこれからコーチ陣やスカウティングスタッフと話してからだ」と述べた。「このプロセスを経てようやくオフシーズンの計画が立てられる」

どうやらペイトンには仕事が山積みのようだ。ミネソタ・バイキングスを後にしてついにGMの職に就いたペイトンは、チームの人事部の舵取りで忙しい最初のオフシーズンを過ごすことだろう。来シーズンには、最終的にペイトンの努力がブロンコスにどう影響したかを垣間見ることができるはずだ。

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