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QBスタッフォードの将来について「ロースター全体を評価する」とライオンズ新GMホルムズ

2021年01月20日(水) 14:37


マシュー・スタッフォード【AP Photo/Paul Sancya】

2021年のデトロイト・ライオンズは様変わりしていることだろう。

新しいジェネラルマネジャー(GM)にはブラッド・ホルムズが就任し、新しいヘッドコーチ(HC)にはダン・キャンベルが迎えられる予定だ。となれば、クオーターバック(QB)も新しくなるのか、それとも長年フランチャイズQBの座にいるマシュー・スタッフォードが戻って来るのかという疑問が浮上する。

現地19日(火)に開いた記者会見でホルムズは、スタッフォードの将来についての質問に応じながらも最終的にははっきりとした結論を出さなかった。スタッフォードを褒めつつ、ライオンズの人事をすべて見直さなければならない点を強調している。

ホルムズは「マシューは素晴らしい選手だ。プレーのレベルが高いのは言うまでもないが、それよりも数字に表れない彼の素質を高く評価している。常に真剣に取り組み、競争心とタフネスを持っている」と火曜日に述べている。

「だが、私の仕事はあくまでロースター全体を評価することだ。そのプロセスについてはまだマシューや他の選手とも話をしていない。すべてを公平に扱い、念入りに評価してくつもりだ。それでもマットが優秀なフットボール選手であることには変わりない」

2020年のライオンズの戦績は5勝11敗、3シーズン続けての負け越しとなったのを受けて、スタッフォードは繰り返されるチームの再建に関わりたいのか。一方でチームの再建も32歳、12年目のベテランであるスタッフォードを司令塔に進めるのが最善なのか、といった疑問がわいてくる。

長年そのタフネスを高く評価されてきたスタッフォードだが、肋骨、足首、親指を痛めて今シーズンを終えている。記録は4,084ヤードとタッチダン26回、被インターセプト10回。『Spotrac(スポトラック)』によると、スタッフォードは2021年に950万ドル(約9億8,600万円)のベースサラリーを稼ぎながら3,300万ドル(約34億2,400万円)のキャップヒットと1,900万ドル(約19億7,000万円)のデッドキャップを抱えると言う。

今後のライオンズにとっての問題は、スタッフォードの年齢や肉体的な消耗を考慮した上で、彼がフランチャイズを(またしても)新しい時代へと導くために必要なQBであるかどうかという点にある。そしてスタッフォードが検討するべきは、優勝争いに向けた最後の決め手としてQBを必要としているチームに移る可能性だ。

2009年のドラフトで全体1位指名を受けたスタッフォードが積み上げた4万5,109ヤードと282回のタッチダウンは、断トツでフランチャイズの最高記録となっている。しかしながら、その間にチームが勝ち越したシーズンはたった4回。負け越しチームの中でスタッフォードは見過ごされ、過小評価される存在となっている。

火曜日のホルムズの発言で少なくとも明らかになったのは、ライオンズが新しい基盤を築くにあたり、すべての選手が評価の対象となるということだ。

【R】