フィラデルフィア・イーグルスが新たなヘッドコーチ（HC）を見つけたようだ。

イーグルスがインディアナポリス・コルツの攻撃コーディネーター（OC）であるニック・シリアニに焦点を据えていると、『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポート、マイク・ガラフォロ、トム・ペリセロが状況を知る人物の話を元に伝えている。

4勝11敗1分のシーズンを終えて元HCダグ・ペダーソンを解雇したイーグルスは、後継者を探すべく大きく網を広げていた。

クオーターバック（QB）カーソン・ウェンツと協調していくことを含め、攻撃陣を立て直せるHC候補として、シリアニの存在が浮上している。

39歳のシリアニは2009年にクオリティコントロールコーチとしてトッド・ヘイリーHC率いるカンザスシティ・チーフスでNFLでのキャリアをスタート。チーフスで4シーズンを過ごす中でワイドレシーバー（WR）コーチに昇格した後は、サンディエゴへ向かった。シリアニはチャージャーズでクオリティコントロールコーチ（2013年）、QBコーチ（2014年から2015年）、WRコーチ（2016年から2017年）を務めている。

そして、2018年にコルツのHCフランク・ライクがシリアニをOCに推した。

イーグルスはライクHCを高く評価している――特に、ウェンツとの仕事を踏まえ――ため、ライクHCがシリアニの後ろ盾となったことが今回のHC探しにおいて後押しになったかもしれない。

シリアニはコルツでプレーコールを行っていないが、QBたちと集中して仕事をしてきた。先日に引退を発表したコルツのQBフィリップ・リバースとは、チャージャーズ時代に5年を共に過ごしている。

ペダーソンHCに別れを告げたイーグルスが、ウェンツの自信を再び築き、高い報酬を受けているこのQBと共に仕事をしていけるコーチを探しているのは明らかだった。シリアニはどうやら、自分こそその仕事にふさわしい人物だとチーム首脳陣に認めさせたようだ。シリアニが飛び込むことになりそうなウェンツとQBジェイレン・ハーツをめぐる状況は、このオフシーズンの最も注目される話題の一つだ。

前任者がチームを初めてのスーパーボウル優勝に導いたことを考えれば、シリアニにかかる期待は大きいものになるだろう。

イーグルスがシリアニを雇用すれば、HCを探しているチームはヒューストン・テキサンズが最後となる。2020年シーズンが始まって4戦でHCビル・オブライエンを解雇したテキサンズは、最初にHC職に空きができたチームだった。

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