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元パッカーズGMテッド・トンプソンが逝去、享年68

2021年01月22日(金) 12:10


テッド・トンプソン【AP Photo/Michael Conroy, File】

元グリーンベイ・パッカーズのジェネラルマネジャー(GM)テッド・トンプソンが現地21日(水)に亡くなった。68歳だった。

人事部門のベテランだったトンプソンはアクティブなNFLのフロントオフィスのメンバーとしての26年のキャリアの中で、5年を除く期間をパッカーズで過ごしてきた。2度のスーパーボウル制覇を果たし、1996年にはプロ人事部門の責任者として、そしてその14年後にはGMとしてリングを手にしている。

パッカーズヘッドコーチ(HC)のマット・ラフルアーは、木曜日に行われた記者会見で「彼の残したインパクトは今日も感じることができる」とトンプソンをしのんだ。

「それはリーグ中に感じられると思う。今日は多くの人の心が沈んでいるだろう」

人事の仕事を始める以前、トンプソンは10シーズンにわたってヒューストン・オイラーズのラインバッカー(LB)兼スペシャルチーマーだった。プレーヤーとしてのキャリアを閉じてから8年、トンプソンはパッカーズの当時のGMであるロン・ウルフの元でスカウトとしてフットボールの世界に戻ってきた。その後はパッカーズでプロ人事部門責任者から選手人事責任者へ昇格。一時はシアトル・シーホークスに在籍するも、2005年にはヘッドコーチ(HC)とGMを兼任していたマイク・シャーマンの後を継ぐべく、パッカーズに復帰している。

パッカーズのGMという責任を担い、トンプソンはHCマイク・マッカーシーの雇用や、2010年以降のドラフトでスーパーボウル制覇を遂げるチームを形成する選手たちの獲得に乗り出す。その中にはクオーターバック(QB)アーロン・ロジャース、セーフティ(S)ニック・コリンズ、ラインバッカー(LB)A.J.ホーク、ワイドレシーバー(WR)グレッグ・ジェニングス、WRジェームス・ジョーンズ、キッカー(K)メイソン・クロスビー、WRジョーディー・ネルソン、LBクレイ・マシューズ、ディフェンシブタックル(DT)B.J.ラジ、ガード(G)T.J.ラング、オフェンシブタックル(OT)ブライアン・ブラガ、セーフティ(S)モーガン・バーネット、WRランドール・コブ、OTデービッド・バクティアリ、DTマイク・ダニエルズ、センター(C)コーリー・リンスリー、WRデイバント・アダムス、DTケニー・クラークらがいる。トンプソンがドラフトで獲得した中で、16名の選手がパッカーズ在籍中に少なくとも1度はプロボウルに選出された。

今はダラス・カウボーイズのHCを務めているマッカーシーは、声明にて「テッドは私に、一生に一度のチャンスをくれた」と振り返っている。

「若く、初めてHCになったにも関わらず、すべての答えを手にしていると考えていた私は、よりパーフェクトなリーダーに釣り合わなかった。彼は私に忍耐を教えた。彼がそっと微笑み、私に“落ち着け、若いの”と言ったすべての瞬間を、私はいつまでも忘れないだろう」

トンプソンがGMを務めた13シーズンで、パッカーズは125勝82敗1分、プレーオフ進出9回という成績を残した。また、第45回スーパーボウルでピッツバーグ・スティーラーズを下している。

トンプソンがグリーンベイで残したレガシーは、今のロースターにも見ることができる。現地24日(日)にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦に臨む選手には、トンプソンがドラフトで獲得したロジャースやアダムス、バクティアリ、リンスリー、クラーク、クロスビー、ランニングバック(RB)アーロン・ジョーンズ、RBジャマール・ウィリアムス、CBケビン・キングらがいる。

トンプソンがパッカーズのGMとして初めて指名した選手であるロジャースは、声明の中でこう語った。

「テッドには心から感謝している。俺が最初のドラフトピックだったという事実が、これからもずっと僕たちをつないでいるだろう。彼の統率力や、僕らがするであろう会話に対し、彼に常に感謝していた。彼はチームに何を期待するのか、そして僕に何を期待するのかを、いつでもとてもはっきりさせていた。彼は常に、チームを第一にすること、チームを乱さないこと、良きチームメイトであること、優れたプロであることを説いてきた。その言葉に、いつも感謝してきた。シーズンの初めにはいつも数分間にわたってチームに語りかけ、いつでも“成功を祈る”という言葉で締めくくった。彼が亡くなった今、彼が僕自身に、そして、チームとこの組織にとって意味していたことに感謝し、彼の旅の成功を祈りたい」

トンプソンは2019年にパッカーズの殿堂に迎えられている。

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