現地22日（金）、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは新型コロナウイルス（COVID-19）のパンデミックの中、多大なる継続的努力をしてくれている医療従事者たちへの感謝を示すため、ワクチン接種済みのおよそ7,500人を第55回スーパーボウルに招待すると発表した。

こうした医療従事者――すでに2度のワクチン接種を受けている人が対象――の大部分はタンパとフロリダ中部の病院、または健康管理機関から来ることになる。彼らにはNFLから無料のスーパーボウルチケットが提供され、ゲームデーを体験することができる。全32のNFLクラブが各コミュニティーからワクチン接種済みの医療従事者を選び、タンパベイを舞台にした2月7日（日）[日本時間2月8日（月）]のスーパーボウルに招待するという。

NFLはまた、スタジアム内や『CBS』の放送を通じて、さまざまな場面で国中のヒーローである医療関係者をたたえる特別な瞬間を設けることになる。

「こうした献身的な医療従事者は今も自分たちの命を危険にさらして他者のために奉仕している。彼らに感謝の気持ちを示さなくてはならない」とグッデルは述べた。「小さくとも、このイニシアチブが国を元気づけ、彼らという真のアメリカンヒーローたちの認識につながることを望んでいる。これはまた、ワクチンの接種と、公共の場でのマスクの着用を含めた適切な健康習慣の重要性を広める機会でもある」

レイモンド・ジェームス・スタジアムには、この他に1万4,500人のファンが訪れて試合を観戦することになる。

この日の発表は疾病対策センター（CDC）、フロリダ保健省、地域の病院や健康管理機関を含む公衆衛生当局と議論を重ねた上で行われた。当局側はファンとワクチン接種済みの医療従事者を安全かつ責任ある方法で迎えるために考えられたNFLの総合計画を見直し、フィードバックを提供した。

スーパーボウルの計画は、NFLクラブによってすでに実施されている厳格なCOVID-19プロトコルをさらに強化したものだ。そのプロトコルに従い、レギュラーシーズンとプレーオフの116試合でこれまで120万人以上のファンが試合を観戦した。その中にはマスクの着用義務、ソーシャルディスタンシング、その他ウイルスの拡大を防ぐための対策が含まれている。具体的には間隔を開けた座席の使用、非接触でのスタジアム内の売店、レストルーム、セキュリティーチェックポイントの利用や入退場の管理などがある。

関係者は次のようにコメントを発表した。

ロン・デサンティス（フロリダ州知事）

「フロリダは前例のないNFLシーズンのチャンピオンを決める第55回スーパーボウルをタンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムで主催できることを誇りに思う。フロリダの人々と国中のフットボールファンを代表し、この試合を現実にするために努力してくれた多くの男女に感謝したい。この1年、人々の安全を守るために疲れを知らず働いた最前線の医療従事者にはとりわけ感謝している。この試合がタンパベイエリアに与えるポジティブな影響が楽しみであり、私の家族と私もビッグゲームが待ちきれない思いでいっぱいだ」

スコット・リブキース博士（フロリダ州公衆衛生局長官）

「第55回スーパーボウルの開催にあたり、NFLがわれわれの医療従事者への感謝を示し、ワクチン接種を推奨するリーダーシップを見せてくれたことをありがたく思っている。安全を最優先として、スーパーボウルがファンとタンパベイコミュニティーにとって安全で意義ある経験になるよう、思慮深いアプローチを取ってくれた彼らに拍手を送りたい」

ケン・ハーガン（ヒルズボロ郡コミッショナー）

「プロフェッショナルな医療従事者たちへの敬意を示す場として、第55回スーパーボウル以上に素晴らしいステージは思いつかない。タンパベイを代表して、われわれがこのパンデミックを乗り切るために力を貸してくれている地元のヒーローたちの疲れを知らない努力や献身を評価するNFLのコミットメントに感謝したい」

ジェーン・キャスター（タンパ市長）

「地元の医療従事者たちはコミュニティーの健康と安全を守るために24時間働いてきました。彼らをたたえる方法として、私たちのホームタウンで開催される第55回スーパーボウルで世界の目を彼らに向ける以上に良い方法は思いつきません。この国はあまりにも過酷な1年に耐えてきました。私たちの安全を守るために日夜働いてきた人々のことを忘れてはなりません。これを実現するために尽力してくれたNFLに感謝します」

デリック・ブルックス、ウィル・ウェザーフォード（タンパベイ第55回スーパーボウル主催委員会共同議長）

「初めから、わが故郷の歴史で最も意味あるスーパーボウルとなることは決まっていたようなものだが、NFLがワクチン接種を受けた地元の医療従事者を第55回スーパーボウルに迎え、彼らに敬意を示すと決めたことは、その重要性を異次元のレベルに引き上げる。コミュニティー全体の地元の医療従事者たちのイニシアチブに対するサポートとして、自発的な感謝があふれ出たということは本当に素晴らしい。これらのヒーローたちはわれわれを日々勇気づけてくれているので、彼らをたたえるための安全な場を設けてくれたNFLには、いくら感謝しても足りないほどだ」

ジョン・クーリス（タンパ総合病院の会長兼CEO）

「われわれは第55回スーパーボウルで医療従事者をたたえ、ワクチンの受容を促進しているNFLに拍手を送る。われわれはすべての参加者にとって安全で楽しいイベントを作り上げようとする彼らの計画を喜んで支持し、タンパベイでの成功に満ちたスーパーボウルを楽しみにしている」

【M／A】