QBスタッフォードがトレードを希望、ライオンズと別離へ
2021年01月24日(日) 20:06マシュー・スタッフォードのデトロイト・ライオンズでの時代が終わりを迎えることになりそうだ。
この数週間にわたり何度か話し合いを重ねた結果、スタッフォードが新たなスタートを希望し、ライオンズも彼の立場を理解したといい、彼らのスタークオーターバック(QB)のために今後のトレードオプションを考え始めたと伝えられている。
シーズンが終了して以来、両サイドはオープンで健全な議論を行ってきた。しかし、ヘッドコーチ(HC)にダン・キャンベル、ジェネラルマネジャー(GM)にブラッド・ホルムズを迎えて一からスタートを切るライオンズに対し、スタッフォードは今が前に進む正しい時期だと思うと伝え、チーム側も同意したとされている。
ライオンズは2021年のNFLドラフトで全体7位指名権を持っており、次のフランチャイズQB獲得に向けてうまく動き回れる立場にいる。チームはキャンベルと6年契約の長期的コミットメントを結んでいる。ホルムズは5年契約だ。
2009年の全体1位指名だったスタッフォードは12年のキャリア全てをデトロイトで過ごしてきた。その間に無数のけがを経験しながらもフランチャイズ記録となる4万5,109ヤードと282回のタッチダウンパスを達成した。3人の異なるHC(昨年の暫定HCダレル・ベベルを含めれば4人)の下でプレーし、プレーオフでは3試合を経験したが、未勝利に終わった。
スタッフォードの年齢と負傷歴を考慮したとしても、ライオンズが彼を放出するつもりであればトレード市場での引きは強いと思われる。彼は2年間で4,300万ドル(約44億6,000万円)の契約を残しており、今もハイレベルでプレーできるQBとしてはバーゲン価格だ。QBに大きな不安を残したまま2021年を迎えたチームにはデンバー・ブロンコス、インディアナポリス・コルツ、カロライナ・パンサーズ、ニューイングランド・ペイトリオッツ、ニューオーリンズ・セインツやワシントン・フットボール・チームなどがいる。
トレードは、スタッフォードが1,000万ドル(約10億4,000万円)のロースターボーナスを獲得する3月の2021年リーグイヤー5日目までに実行されるはずだ。ライオンズは2021年のサラリーキャップで1,900万ドル(約19億7,000万円)のデッドマネーを抱えることになるが、トレードが成立すれば、NFLのサラリーキャップが引き下げられると予想される時期に1,400万ドル(約14億5,000万円)のキャップスペースと2,000万ドル(約20億8,000万円)のキャッシュを節約できる。
スタッフォードは昨シーズン、肋骨(ろっこつ)、右手親指、足首と首のけがを抱えながらも16試合全てで先発した。どれもオフシーズン中に手術が必要となるようなものではないはずだと情報筋は伝えている。
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