TEグレッグ・オルセンが14年のNFLキャリアに幕
2021年01月25日(月) 10:00タイトエンド(TE)グレッグ・オルセンの輝かしいNFLキャリアが終わりを迎えた。
オルセンは現地24日(日)にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦前の『FOX(フォックス)』の放送で引退を表明。これまでささやかれてきた通り、FOXでブロードキャスターに転身するようだ。
Welcome to the @FOXSports family!@gregolsen88 announces his retirement from the NFL after 14 seasons as he gets set to start his career in the booth at FOX! pic.twitter.com/ccQaBy6r1S
— FOX Sports: NFL (@NFLonFOX) January 24, 2021
「@FOXSportsファミリーにようこそ! @gregolsen88が14シーズンを経てNFLからの引退を発表し、FOXのブースでキャリアスタートへ!」
オルセンは最も生産能力の高いTEの一人としてそのキャリアを終え、引退までにキャッチ742回、8,683レシービングヤードを記録した。それぞれの数字はTEの中で5位につけており、タッチダウン60回は同じく8位となっている。
オルセンのキャリアは興味深い道筋をたどった。ラリー・コーカー時代の終盤にマイアミ大学が輩出した選手であるオルセンは、1巡目指名候補として注目を集めるだけのパフォーマンスを見せている。全体31位でシカゴ・ベアーズから指名されたオルセンは、チームの主力TEになると目されていた。しかし、結局はベアーズが1巡目指名権を使って獲得した際の期待に見合うようなインパクトは残せないままだった。
オルセンとの新しい契約を考えるべき時期に来た際、ベアーズは2011年の3巡目指名権と引き換えにオルセンをカロライナ・パンサーズにトレードすることを決断。このパンサーズでオルセンの才能が花開いた。オルセンはプロボウルに3度選出され、オールプロのセカンドチームに2度選ばれたほか、2014年から2016年にはTEとして初めて3年連続で1,000レシービングヤード超えを達成。パンサーズにとって最良の年だった2015年にオルセンも自己ベストのシーズンを送り、クオーターバック(QB)キャム・ニュートンがスーパーボウルまで導いたチームの中でキャッチ77回、1,104ヤード、タッチダウン7回を記録した。
パンサーズの歴代レシービングヤードリーダー、およびTEとしてチーム最多レシーブ数を達成したオルセンは、シアトルで新たな挑戦に乗り出した。足底筋膜断裂を乗り越えてシーホークスのポストシーズンに間に合わせたオルセンは、35歳にしてキャッチ24回、239ヤード、タッチダウン1回という記録で最後のシーズンを締めくくっている。
近年のオルセンは放送ブースで経験を積んでおり、フィールドで積み上げた誇るべきキャリアと共に新たな役割をスタートする準備は万端だろう。
— Greg Olsen (@gregolsen88) January 24, 2021
「少年の頃はNFLでプレーするなどと夢見たことはなかった。当時の俺の夢は、父がコーチする地元の高校チームにとどまっていた。父は、今でも俺が指導を受けてきた中で最高のコーチだ。兄弟たちと俺を小さいときからこのゲームにかかわらせたのが父であり、俺たちがポテンシャルを発揮できるようにすべての力を注いでくれた。俺の母は最初から、スタンドにいる一番のファンだった。どうしていいか分からなくなったときには母が俺たちのよりどころであり、父があまりに厳しいときには母が俺たちの支えだった」
「これまでの14年間で、俺は最高の友人たちとこの旅路を歩むことができた。妻のカーラの存在は、これまで俺に起こった中で最高の出来事だ。マイアミで最初にデートしたときから、彼女はずっと俺の傍にいてくれた。この14年間を俺とともに生きるのは、簡単なことではなかった。俺はその事実を毎日自分と彼女に思い起こさせようと努めている。3人の子どもたち、テイト、TJ、タルボットは、俺自身や俺の望み、願いを超えたもっと大きな人生があることを教えてくれた。一つの家族としての新たなチャプターを楽しみにしている。この人生を追い求める上で自分が逃してきた、ものすごくたくさんの瞬間を取り戻すことを楽しみにしている」
「シカゴとシアトル、そして特にカロライナの、数えきれないほどのチームメイト、コーチ、スタッフたちに、ありがとう。選手として、人として、今の俺を形作ってくれたのはあなた方だ。俺は何よりもこの人間関係を大切にしていくだろう。このキャリアは関係性によって築かれたものであり、その部分で俺は本当に幸運だった」
「振り返ったり、後悔したりはしないようにしている。自分のキャリアには誇ることがとても多いのだから。だが、キャリアを振り返ってみると、2つだけある。山の頂に上ることがなかったのを悔んでいる。たくさんの紙吹雪の中、だけど夢が実現できなかったと知りながらフィールドを去ることを悔やんでいる」
「一番の後悔は、最後を家族と共に味わえなかったことだ。空のスタジアムで時が刻まれるのを見ていた。それが、自分のラストゲームになると知りながら。俺の愛する人たちに囲まれることができなかった。彼らをハグし、生涯の愛と犠牲に対して感謝することができなかった」
「人生はいつだって計画通りには進まない。だけど、素晴らしい旅だった」
「俺たちの前に待っている人生を楽しみにしている」
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