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史上初のホームでスーパーボウルを戦うチームになったバッカニアーズ

2021年01月25日(月) 10:54

タンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンス【AP Photo/Matt Ludtke】

タンパベイ・バッカニアーズは試合をプレーすることさえなく、スーパーボウルの歴史に1ページを刻んだ。

グリーンベイ・パッカーズに31対26で勝利したバッカニアーズは、NFLの歴史上で初めて、自分たちのホームスタジアムでスーパーボウルを戦うチームとなった。バッカニアーズは現地2月7日(日)[日本時間2月8日(月)]に、フロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムでバッファロー・ビルズとカンザスシティ・チーフスが競うAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦の勝者と対峙する。

タンパベイはカンファレンスタイトル戦にかかっているスーパーボウルへの道以上のものを十分に把握していた。レイモンド・ジェームス・スタジアムの陰で活動し、スタジアムや街中に第55回スーパーボウルの看板が飾られる中でトップシードのパッカーズとの試合に備えていたバッカニアーズに、ヘッドコーチ(HC)のブルース・エリアンスは先週、目の前にある試合より先を見据えることの危険性を警告している。

だが、今ならエリアンスHCも先を見ることに満足だ。

カンファレンスタイトル戦を制したエリアンスHCは、バッカニアーズのファンに向けて「われわれはホームに向かう。勝つためにホームに向かうんだ」と呼びかけていた。

バッカニアーズはハーフタイムまでに28対10でリードし、ランボー・フィールドが数を制限して動員していた観客を驚かせている。その後、仕上げはバッカニアーズ守備陣の仕事となった。時計が終了を告げる頃にはクオーターバック(QB)トム・ブレイディがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)初制覇を果たし、自身10回目のスーパーボウル参戦への切符をつかんでいる。

今回はユニフォームが違う。そして、ホームでの戦いであるところが違う。とは言え、目指すところはいつも変わらない。

ブレイディは現地24日(日)に「チーム全体にとって長いプロセスだったし、今日はとにかくチームの最高の努力だった。少し散発的なプレーだったけど、ディフェンスが最高に素晴らしかったし、それは2週間後にもう1度必要になるだろう。ビッグゲームだとは分かっているけれど、ちょっとの間は楽しみ、それから誰であれそのチームと戦う準備をする。すごい試合になるだろう」と語った。

バッカニアーズの勝利は、3月にブレイディがフリーエージェント(FA)の意向を示してからその可能性はあると目されながらも、日曜日の夕刻までは夢にとどまっていた転換をついに現実のものとした。バッカニアーズは方向性なく中団に浮かんでいるチームから、1シーズンにしてカンファレンスでもベストのチームへと変貌を遂げたのだ。

ブレイディなくしては届かなかった場所だった。

ブレイディがバッカニアーズに意味するものを問われたエリアンスHCは「このトロフィー、このトロフィーだよ」と答えている。

「彼がこの組織の全員に与えた信念。それによってこれが可能になった。たった1人が変えたんだ」

その1人の男が、エリアンスHCのバッカニアーズを歴史的な対戦へと導く。

「このチャンスを手にするチームは多くない。自分のスタジアムでスーパーボウルを開催するチームはないからね。これは明らかにシーズンがスタートしたときからのわれわれの目標だった。だが、スーパーボウルに出ることがゴールではない。われわれのゴールは、それに勝つことだ」とエリアンスHCは述べた。

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