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「ゴフは今ラムズの一員だ」とスニードGM、今後の決定はまだ先

2021年01月27日(水) 12:54

ロサンゼルス・ラムズのジャレッド・ゴフ【AP Photo/Matt Ludtke】

2020年シーズンにロサンゼルス・ラムズはディビジョナルラウンドにたどり着いた。しかし、彼らは岐路に立たされているようだ。

ポストシーズンにグリーンベイ・パッカーズとの対戦で大きな抵抗ができなかったのを受け、ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイはすべてのポジションに真剣な再評価が必要だと認識している。当然ながら、真っ先にその対象となるのがクオーターバック(QB)だ。現地26日(火)、ジェネラルマネジャー(GM)のレス・スニードもQBジャレッド・ゴフについてあいまいなコメントを残した。

『Associated Press(AP通信)』によれば、ゴフが2021年もラムズのQBなのか聞かれたスニードは「そういった話について詳しく話す気はない。私に言えるのは、ジャレッド・ゴフは今、ラムズの一員であり、まだあれこれと考えるには早すぎる。未来とは美しき神秘なんだ」と話したという。

重要な情報を自ら保持している者たちにとっては美しき神秘だろうが、そのせいでラムズファンは眠れない夜を過ごすかもしれない。ラムズはこのオフシーズンに、ゴフをプッシュすべく――ゴフがロースターに残っているとしてだが――ベテランを加えると見られている。今のところ、それ以外の選択肢は若きシグナルコーラーであるジョン・ウォルフォードに限られる。マクベイHCはシーズン第17週にウォルフォードが先発する前にこのQBを絶賛していたが、その後プレーオフで先発した際には早い段階で負傷し、チームもファンたちも評価すべき材料を得られていない。

一方のゴフには安定性が終始欠けており、数字としては堅実なもの(パス成功率67%、タッチダウン対インターセプト比が20対13、パサーレーティング90)に落ち着いたものの、ラムズは試合の度にゴフがどのようなプレーを見せるかを予想できないでいた。

ラムズのチームレポーターであるサリーナ・モラレスによれば、スニードは「われわれはより良いオフェンスを求めている。そこには、ジャレッドが含まれる。詳しいところを詰めるにはまだ早すぎる。ショーンは間違いなくわれわれがもっと爆発的になり、より多くの得点を挙げ、ターンオーバーを抑えるチームになって戻ってくることを求めている」と語っている。

ラムズがゴフと契約を延長したときに期待していたものを得られていないのは明らかだ。そのことが実際の変化につながるかどうかは、今後の動きが待たれる。それを活かせると信じて、ラムズの首脳陣がシンプルに聴衆からのプレッシャーにQBをさらすという道も十分にあり得る。

もしくは、このポジションに大きな動きが起こるかもしれない。今の時点でははっきりとした代役がいないため、何が起こるかは見守るしかない。だが、一つ確かなことがある。ラムズはリーグでも筆頭クラスのディフェンスに匹敵するだけの攻撃陣を求めていることを、ためらいなく宣言している。

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