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チーフス攻撃陣のトップ選手はTEケルシーだとバッカニアーズTEグロンコウスキー

2021年02月02日(火) 12:02

タンパベイ・バッカニアーズのロブ・グロンコウスキー【AP Photo/Matt Ludtke】

カンザスシティ・チーフスはフィールド中に火器を展開しているが、何より重要なのはタイトエンド(TE)トラビル・ケルシーだと言っても差し支えないだろう。

運動能力が高く、プレーメークできるTEであるケルシーは、2020年シーズンをレシービングヤードでNFL2位、タッチダウン合計で4位タイ、キャッチ合計で5位という成績で終えた。ケルシーはタッチダウンを除くあらゆるカテゴリーでチームメイトのワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルを上回っている。レシービングヤードでは、バッファロー・ビルズのステフォン・ディッグス以外のすべてのレシーバーの記録を超えた。

ケルシーは実に優秀な選手だ。同じく輝かしい成績を残してきたタンパベイ・バッカニアーズのTEロブ・グロンコウスキーは、ケルシーが“チーフスオフェンス陣でもっとも優れたプレーヤー”だと考えている。

『Kansas City Star(カンザスシティ・スター)』のサム・マクドウェルによれば「トラビス・ケルシーについて一つとても興味深いのは、そして、それはこれまでにNFLの他の選手には見たことがないことなんだけど、ケルシーは俺が彼のNFLでのプレーを見てきた中で毎年良くなっている」とグロンコウスキーは説明したという。

成績を見れば、グロンコウスキーは間違っていない。ケルシーは2016年から2020年で安定して1,000レシービングヤードを超え、最低でも4回のタッチダウンを決めつつ、プロボウルに選出されてきた。今季はベストシーズンであり、ケルシーはレシービングヤードとレシーブ平均ヤード、レシービングタッチダウンでキャリアハイをマークしている。

ケルシーはミドルの部分を占めており、今はケルシーを活用するための使い方としてその方法が主流になりつつある。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のライバルであるラスベガス・レイダースがダレン・ウォーラーで同様のことをしようとしたものの、ケルシーほどの経験やチームのオフェンス陣との適合性には及んでいない。

チームのライターであるスコット・スミスは、グロンコウスキーが「彼がTEのポジションとしてやってきたことについては、尊敬しかない」と話したと伝えている。

ケルシーもまた、月曜日の記者対応でグロンコウスキーを称賛し、その“支配性”や長く選手生活を続けていること、逆境を乗り越える力などに触れつつ、自分を「大のグロンクファンの一人」だと話した。ただし、日曜日にフィールドに出た際、自分とグロンコウスキーの間の対決は“個人的”なものになるだろうともケルシーは言う。

「俺はロブ・グロンコウスキーとトム・ブレイディをプレーオフのシチュエーションで倒したことがないし、そのことはよく分かっている。数年前のAFCチャンピオンシップ戦は、プレーオフで最も必要なときにチームメイトに対してもっと責任を持ち、フィールドでもっと優れているように、自分を奮い立たせるものだった。でも、今回の試合は俺にとってW(勝利)の欄にまた同じチェックを入れる機会だと感じていて、メディアが好むようないわゆるライバル関係に勝とうと努力している」

バッカニアーズは第55回スーパーボウルでケルシーが脅威になることを承知している。特に、ケルシーが第54回スーパーボウルでの1回を含め、2019年と2020年のポストシーズンに7回のタッチダウンを決めていることを考えればなおさらだ。バッカニアーズのラインバッカー(LB)であるデビン・ホワイトはケルシーを止める試みについて「俺たちはすべてにトライするつもりだ」と話したと『FOX 4(フォックス4)』のハロルド・R・クンツが伝えている。

ケルシーはチーフスが誇るリーグトップの攻撃陣が擁する武器の一つに過ぎない。バッカニアーズが手一杯になることは間違いないが、ホワイトが言うように、試合の勝ち負けは常に個人のバトルに行きつく。

「誰がプレーしているかは関係ない。俺たちは自分の1対1に勝つ必要がある。目の前にいるやつを追いつめるのさ」とホワイトはコメントした。

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