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ルーキーシーズンは「並以下」だったとドルフィンズQBタゴヴァイロア

2021年02月02日(火) 17:52

マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【AP Photo/Chris O'Meara】

マイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)であるトゥア・タゴヴァイロアはベンチからルーキーシーズンをスタートした。チームのバイウイーク明けに突如タゴヴァイロアが先発を任された際、その状況はプレーオフ進出を目指すドルフィンズにとって悪くないように見えていた。

だが、結果は複雑だった。タゴヴァイロアは先発9試合で6勝を挙げ、プレーした10試合中、4試合でパサーレーティングが95を超えている。効果的なプレーを生み出すための腕の才能に加え、高い運動能力の片りんも示した。一方で重要な局面での意思決定に苦戦し、インターセプト5回を喫したほか、ドルフィンズの可能性を維持するためにどうしても勝つ必要があるラスベガス・レイダース戦でライアン・フィッツパトリックの助けを必要としていた。

結果として、9試合では効果的な評価を行うには不足しており、タゴヴァイロアにとっては自身の将来について熱狂している人々をオフシーズンへと送り込むほどの印象を残せなかった。タゴヴァイロアもその状況に落胆しているうちの1人だ。

『Palm Beach Post(パーム・ビーチ・ポスト)』によればタゴヴァイロアは現地1日(月)、『Mad Dog Sports Radio(マッド・ドッグ・スポーツ・ラジオ)』に「自分のルーキーシーズンは並以下だと言おう」と語ったという。

「このシーズンは自分の期待に達していなかった。でも、そこから学ぶことができたものもたくさんある。ディフェンスを見ることができるようになったし、守備コーディネーターによってどれだけスキームが違うのかも分かるようになった。皆がそれぞれ違ったようにやっている。すべてに区切りをつけて、来年はずっといいシーズンにできたらいいね」

タゴヴァイロアのすぐ後に指名を受けたジャスティン・ハーバートがほぼ2倍近い試合で素晴らしいルーキーシーズンを送ったのも良くなかった。さらに、今はヒューストン・テキサンズのQBデショーン・ワトソンがトレードを要求しており、ワトソンとドルフィンズと結びつける見方も出ている。

シーズンの半分でプレーしただけのルーキーにとって処理することは多く、プレーするためだけにタゴヴァイロアがこなさなければならなかったタスクの山にすら、これまで触れられてこなかった。

チームが自分に将来を見いだしているかについて、タゴヴァイロアは「頭で、そして心で、そうであってほしいよ。でも、俺にとって去年の状況からすれば、常に自分がもっとやれることを証明しなければならないし、自分自身がもっと良くなりたいと思っている。チームが試合に勝つのを助けることが俺の仕事。自分にとって、その部分でもっといい仕事をしなければならない。俺がいるとき、チームはいくつか負けてしまった」と話した。

レイダース戦でヘッドコーチ(HC)ブライアン・フローレスがフィッツパトリックを起用しなければ、黒星はもっと増えていただろう。フィッツパトリックはありそうもなかったカムバックにチームを導き、ドルフィンズの命をつないだ。その1週間後には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でフィッツパトリックが火消し役から外れ、タゴヴァイロアが3回のインターセプトを喫したバッファロー・ビルズ戦で大敗を喫したドルフィンズはポストシーズン争いから脱落している。

最初の日――もしくは最初のシーズン――とは、常に最も難しいものだ。しかし、それはかつて新人の中で最も有望だと見られていた1人のQBにとって、価値あるものだった。他の選手に追い抜かれてしまったとは言え、まだ走るべきレースはたくさん残されている。

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