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タゴヴァイロアの2年目の躍進を信じるドルフィンズQBフィッツパトリック

2021年02月06日(土) 00:04

マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロアとライアン・フィッツパトリック【AP Photo/David Zalubowski】

マイアミ・ドルフィンズでのルーキーキャンペーンを通して苦戦を続けたトゥア・タゴヴァイロアは2年目の躍進の可能性を信じている。

ベテランクオーターバック(QB)のライアン・フィッツパトリックもそう信じる1人だ。

「今年は全てがもう少し楽になる」とフィッツパトリックは『ESPN』のキャメロン・ウルフに話した。「リーグでプレーすることや1週間のルーティン、ロードゲームにもっとなじめるようになる。彼はもう食料品店の場所を探したり、住む場所や乗る車について悩んだりする必要はない。そういうものは全て片付いた。これからはNFLのQBであることだけに集中できる」

「オフシーズンがあり、練習があり、聞き慣れた(攻撃コーディネーター/OC)ジョージ・ゴッドシーとエリク・ストゥーズビルの声でコールを聞き、仕事をするんだ。そういう全てが彼を去年よりはるかにいいシーズンへと導き、QBとしての進歩を続けられるはずだ。彼にとって一番重要なことはそれだ――進歩だよ」

「チームが彼をトップ5で指名したのには理由がある。彼のスキルセットと力を評価したんだ。それができるのはこの地球上でほんの少数しかいない。チームは彼を買い、信じた。同じことを彼もするだろう。彼もコーチを信じて進み、そこからいい結果が生まれると思う」

ドルフィンズがアリゾナ・カーディナルスの前例に倣い、すぐに1巡目指名に見切りをつけるのではとのうわさも聞かれる。そうした推測は幹部によって直ちに否定された。しかし、ヒューストン・テキサンズのQBデショーン・ワトソンに関するトレードのうわさも一向に衰えず、タゴヴァイロアの未来についても収束は当面期待できない。

けがをする前のタゴヴァイロアは、ドラフト仲間のジャスティン・ハーバートやジョー・バロウのような1年目の成功を味わえなかった。ドルフィンズのQBは最初こそ瞬間的な輝きを見せたものの、シーズンが進むにつれて精度とディフェンスの読みに苦しんだ。それは今後のキャリアが横道にそれるという前触れなのか、それとも、学びの場となるはずのオフシーズンのワークアウトができなかった影響を若き有能な司令塔が受けてしまったためなのか。

プレー続行の意向を示すフィッツパトリックは、シーズンを通してタゴヴァイロアの助言者となり、彼が2度ベンチに下げられた際にはその代役を務めた。タゴヴァイロアにトレードのうわさが出るのは、注目のポジションにはつきもののことだと大ベテランはいう。

「スポットライトを浴びるQBというのはそういうものだ」とフィッツパトリックは述べた。「スーパーボウルで勝ちでもしない限り、いつでも疑問やうわさはつきまとう。数年前にスーパーボウルに行ったジャレッド・ゴフや、1位指名を受けながら今は他のチームにいる誰かを見てみるといい」

「先日のトゥアのコメントを見たよ。俺がアドバイスするなら、しっかり集中して仕事をし、雑音を全て消してから、存在感やリーダーシップを示してフィールド上の働きで全てを伝えることだ。彼はきっとそうするだろうけどね。うわさはいつだってある。ヘイターや懐疑論者はどこにでもいる。でも自信を持ち、自分を信じてくれるチームがいればそれでいいんだ。毎日をどう生きるかが大事なんだから。今はみんなの生活の中でソーシャルメディアがあまりに大きな一部を占めているから、どんどん難しくなっているけど、彼はそうしなきゃいけないし、そうするはずだと思う」

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