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オフェンス部門年間最優秀新人賞はチャージャーズQBハーバート

2021年02月07日(日) 12:23

ロサンゼルス・チャージャーズのジャスティン・ハーバート【AP Photo/Jason Behnken】

ジャスティン・ハーバートのNFLデビューは計画通りではなかったものの、初めて挑んだプロとしての1年は間違いなく大成功と言えよう。

現地6日(土)、第10回を迎えた『NFL Honors(NFLオナーズ)』で、ロサンゼルス・チャージャーズのクオーターバック(QB)ハーバートがAP通信オフェンス部門年間最優秀新人賞に選ばれた。

ハーバートは41票を獲得し、2位だったミネソタ・バイキングスのワイドレシーバー(WR)ジャスティン・ジェファーソンの9票に大差をつけている。

ハーバートのデビュー戦は緊急事態を受けて実現した。敵地カンザスシティに乗り込んだシーズン第2週、タイロッド・テイラーのバックアップとしてサイドラインから試合を見守る予定だったが、キックオフ直前に出場を告げられ、ハドルに姿を見せたときには誰もが驚きを隠せず、チームメイトのハンター・ヘンリーですら「ここで何やってんだ?」と言ったほどだ。

ただ、NFLはハーバートの実力をすぐに思い知ることになる。2020年シーズン、ハーバートは数々の新人記録を塗り替えており、ベイカー・メイフィールドが打ち立てた1年目のタッチダウンパス27回を上回って31タッチダウンパスを決めたのが顕著だった。1試合あたりのパスヤードは新人QBとして史上最高の289.1ヤードを記録したほか、ルーキーのパサーレーティング98.3はNFL史上4番目に高い評価だ。

チャージャーズは今季を7勝9敗で締めくくったが、負け越した戦績はハーバートの責任とは言えない。合計パスヤードは全体6位、タッチダウンパスは10位、パサーレーティングは全クオーターバックの中でも12番目と上位につけている。

ハーバートのルーキーイヤーは前述のスタッツだけでも注目に値するが、過去にOROYを手にした名だたる選手らと比べても目をみはるものがある。ハーバートは勝利数、パスヤード、タッチダウンパスのいずれも、2019年に新人賞に輝いたカイラー・マレーを上回り、同様にOROYを授かったダック・プレスコット(2016年)、ロバート・グリフィン三世(2012年)、キャム・ニュートン(2011年)に並び、NFLの歴史において20回以上のタッチダウンパスを投げ、5回以上のタッチダウンランを決めた新人QBの6人目となった。

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