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ディフェンス部門の年間最優秀新人賞にワシントンDEヤング

2021年02月07日(日) 21:42


ワシントン・フットボール・チームのチェイス・ヤング【AP Photo/Rich Schultz】

2020年ドラフトでトップ守備選手として選ばれたチェイス・ヤングは高い期待とともにNFL入りした。ワシントン・フットボール・チームのエッジラッシャーはルーキーとしてそれに応えてみせた。

彼は現地6日(土)の『NFL Honors(NFLオナーズ)』で、“AP通信ディフェンス部門年間最優秀新人賞”に選ばれている。

ヤングは投票で、カロライナ・パンサーズのセーフティ(S)ジェレミー・チン、ボルティモア・レイブンズのラインバッカー(LB)パトリック・クイーン、タンパベイ・バッカニアーズのSアントワーヌ・ウィンフィールドJr.に大差をつけて受賞を決めた。

そけい部のけがでシーズン序盤こそ伸び悩んだものの、治ってからは破竹の勢いだった。レギュラーシーズンの15試合で、ヤングはサック7.5回(ルーキーの中で首位)、タックル44回、QBヒット12回、タックル・フォー・ロス10回、パスディフェンス4回、強制ファンブル4回、ファンブルリカバリー3回とタッチダウン1回を記録した。

ワシントンの守備の中で流れを変える重要選手となったヤングはNFC東地区でクラブを7勝9敗へと導いた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ/NGS)』によると、今シーズン、ヤングがフィールドに立った時のワシントンは30.3のプレッシャーレートを記録しているという。彼がフィールドにいない時はその値が24.6に低下したとのことだ。

彼の強みはサックやプレッシャーだけではない。ヤングが流れを変えるビッグプレーを見せたことで、チームはポストシーズンへと駒を進めることができた。第14週のサンフランシスコ49ersとの重要な試合で、彼はタックル6回、サック1回、QBヒット2回、強制ファンブル1回にファンブルリカバリーとタッチダウンを決めて、流れを引き寄せている。その勝利でワシントンはディビジョン首位に輝いた。

第17週のフィラデルフィア・イーグルス戦でも、彼はサック1回、QBヒット3回とファンブルリカバリーを記録する圧倒的パフォーマンスを見せている。

こうしたルーキーシーズンの成績以上に印象的なのは、彼が秘めている成長の余地ではないだろうか。彼の技術が今以上に磨かれれば、強固なワシントンのディフェンスの中でも圧倒的力となって君臨することができるだろう。

【M】