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シーホークスの選手選択にもっと発言力を持ちたいとQBウィルソン

2021年02月10日(水) 10:10

シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Ted S. Warren】

クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンはシアトル・シーホークスの日常業務に対して発言力を持つことを望んでいる。

現地9日(火)に『The Dan Patrick Show(ダン・パトリック・ショー)』に出演したウィルソンは、人事については選手の意見を聞くべきだという考えを明かした。選手には誰がこのゲームを愛しているか、また、誰がより優れた選手であるかの感覚があるというのがその理由だ。

「俺はそこにかかわりたい。結局、それは自分のレガシーであり、自分のチームのレガシーなんだ。もっとかかわることが役に立つ。そういう話し合いがもっと持たれるべきだね」とウィルソンはコメントした。

ウィルソンは自分がしたいインプットの一例として、ベテランQBであるトム・ブレイディが信頼する選手を加入させたタンパベイ・バッカニアーズの状況を挙げている。

これまでシーホークスの人事の決定についてかかわってきたか聞かれたウィルソンは「それほどない」と答えた。

もちろん、ウィルソンだけがフロントオフィスとの対話を増やし、意見を出したいと思っているわけではない。各チームはある程度の範囲でトッププレーヤーたちの意見を取り入れるべきだ。ロッカールームにいる選手の方が、誰が懸命に働くかの感覚に優れているケースや、ウィルソンが言うように、誰が試合でより信頼できるかについての感覚を持っている場合はある。

一方で、すべての決断が雇用される側によってなされることはあり得ない。単純に、その時のQBが気に入っている選手がプレーするようなことになれば、ロッカールームは崩壊しかねない。それは、フランチャイズにとって危険な道だ。

ウィルソンのような腕のある選手の意見をくみ取り、マネジメントが描くより大きな図とのバランスを取ることが必要だろう。

ウィルソンがチームの決定プロセスに携わりたいと発言したのはこれが初めてではない。新攻撃コーディネーター(OC)としてシェーン・ウォルドロンを起用したとき、ウィルソンはそのプロセスにかかわることが“ものすごく重要”だと指摘していた。

ウィルソンの名がQB関連のうわさに挙がる中、2、3のチームが問い合わせをしたものの、シーホークスがトレードに応じる見込みはないと『NFL Media(NFLメディア)』が先週末に報じている。

「俺が獲得可能な状態なのかどうかは分からない。それはシーホークスの問題だ。俺はずっとシアトルでプレーしていたい」とウィルソンは語った。

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