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「銀行をパンクさせる時」だと長期契約を期待するバッカニアーズLBバレット

2021年02月12日(金) 12:25


タンパベイ・バッカニアーズのシャキール・バレット【AP Photo/David J. Phillip】

現地10日(水)に開催されたスーパーボウルの祝勝パレードが終わりに近づいたとき、タンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスはフリーエージェント(FA)になる最も重要な選手たちが、もう一度ロンバルディトロフィーを目指してチームに戻ってくると明確に宣言した。

エリアンスHCは選手たちに繰り返し「お前たちはどこにもいかない」と断言している。

サラリーキャップの縮小が見込まれる中でアウトサイドラインバッカー(OLB)シャキール・バレットやワイドレシーバー(WR)クリス・ゴッドウィン、インサイドラインバッカー(ILB)ラボンテ・デービッドらをキープするのは、バッカニアーズのマネジメントチームの仕事だ。

2020年にフランチャイズタグでプレーしていたバレットは、初めての大型長期契約を求めている。

28歳のバレットは木曜日、『SiriusXM(シリウスXM)』の“Mad Dog Sports Radio(マッド・ドッグ・スポーツ・ラジオ”)に、大型の契約を手にするだけのことは果たしたと感じていると明かした。

「俺は長期契約を結ぶのを本当に楽しみにしているんだ。今は俺が銀行をパンクさせる時だ。家族の暮らしを良くして、これからも成果を上げ続けるためにそうしたいのであって、何かが落ちるというわけじゃない。俺のタンクにはまだたっぷりと力がある。実際、今も成長し続けている。とにかく学び続けている。毎週のようにな。今季の様子で分かるように、俺は自分のやりたいプレーをしてシーズンを締めくくることができた。俺がシーズンを通して成長していたのは分かるはずだし、今も前進し続けている」

ドラフト外フリーエージェントとしてデンバー・ブロンコスで5シーズンにわたってローテーションの役割を担っていたバレットは、バッカニアーズに来てからの2シーズンで爆発的な力を見せた。2019年にはこの年のNFLハイであるサック19.5回を記録。2020年シーズンはレギュラーシーズンにサック8回をマークし、さらにポストシーズン試合で4回を追加した。スーパーボウルではカンザスシティ・チーフフのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズを抑える上で大きな役割を果たし、サック1回とQBヒット4回をマークしている。

2020年に1,580万ドル(約16億6,000万円)のフランチャイズテンダーでプレーしたバレットにバッカニアーズが2度目のフランチャイズタグをつけるとすれば、1,900万ドル(約19億9,000万円)近くかかるはずだ。長期契約を結ぶならバレットにも妥協点があり、リーグの他の多くのチームと比べればキャップスペースに余裕のあるバッカニアーズならば、バレットを維持するのにそれほど無理をしなくてもいいだろう。

それなりの計算が成り立つならばバッカニアーズにとどまりたいとの意向をバレットは示している。

「俺や家族にぴったり合うものを求めている。だから、それが何であれ、なるようにしかならない。だが、俺はいたい。俺はここにいたい。ここには最高のチームがあり、最高の組織があると思っている。俺たちはどうにかならないか揺さぶって検討してみるつもりだ。だけど、ここで何かを成し遂げられないか挑戦してみるのを楽しみにしている」とバレットは話した。

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