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ジェッツ、QBダーノルドの今後に関する判断を焦らず

2021年02月23日(火) 06:35

ニューヨーク・ジェッツのサム・ダーノルド【AP Photo/Noah K. Murray】

ニューヨーク・ジェッツは今オフシーズンに重要な目的地へとアプローチするが、その降下経路は大幅に変わる可能性を秘めている。

プランの1つ目は2021年シーズンもクオーターバック(QB)サム・ダーノルドにこだわること。そのリターンが良ければおそらく今後も続くだろう。もうひとつのプランはダーノルドを別のオプションとすげ替えることだ。その代わりとなるのはおそらく4月に控えるドラフト2巡目に指名する選手になると考えられている。

現時点ではまだ巡航高度を保ったままだ。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは状況をよく知る情報筋の話として、プロデーや面談を含め、来るドラフトに向けてジェッツがトップクオーターバックの評価を完了させる予定だと伝えており、その上でダーノルドに関して判断するようだ。

ラポポートによると、ジェッツのもとにはダーノルドに関心を寄せる陣営からの問い合わせが寄せられているというものの、2021年全体を踏まえ、ジェッツは時間をかけてクオーターバックのランドスケープを熟考したがっている。

もちろん、これはアプローチ方法として賢明と言える。新しいリーグイヤーが幕を開けるまで確定でないとはいえ、ここ最近、主力のクオーターバック3名が相次いでトレードされているからといって、ダーノルドを4人目にしようとジェッツが焦る必要はない。

ジェッツは2018年のドラフト3巡目の指名権を生かしてダーノルドを獲得し、2020年シーズン末にヘッドコーチを解任するまでに、NFLで活躍するだけのクオーターバックに育てるべく最小限の努力は講じた。ダーノルドの才能よりも高いか低いか分からないルーキーを、ひとつ上位の指名順に費やすことが最善のビジネス判断になるとも限らない。

その一方で、ジェッツはロースターに多くの穴がある。2巡目指名権をキープしつつ、ダーノルドを指名権と引き換えることでクオーターバック陣をリセットする立場に立つ可能性もあるが、他にも対応すべき複数のポジションがある。また、“クオーターバックの大型契約”を取りまとめて、さらに50年先に進むこともあり得る。

現時点ではジェッツが2巡目に誰を指名するかも含め、すべての選択肢が検討されている。シーズン中にはオハイオ州立大学のジャスティン・フィールズとの見方が強かったものの、ブリガム・ヤング大学のザック・ウィルソンにも注目が集まっている。この2人のどちらかが後任にふさわしい選手となるのか、それを判断するのはジェッツだ。ドラフトまで2カ月あることからも、彼らが慌てて決断することはないだろう。

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