スティーラーズがDTヘイワードの契約再編で7億円以上のスペース確保
2021年02月23日(火) 07:24![](https://nfljapan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2021/02/23072426/heyward.jpg)
2021年シーズンを迎えるにあたり、ピッツバーグ・スティーラーズが競争力のあるポジションにつくにはいくつか重大な財政面の攻防があり、現地22日(月)にその最初のステップを踏んだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはスティーラーズがベテランディフェンシブラインマンのキャメロン・ヘイワードの契約を再編成し、ロースターボーナスとベースサラリーを契約ボーナスに変更することでキャップスペースに700万ドル(約7億3,500万円)を生み出したと報道。ヘイワードは2021年に手に入れる予定だった1,050万ドル(約11億0,300万円)は確保するものの、来るシーズンのベースサラリー期間(と3月のロースターボーナス)ではなく、1回のボーナスで支払われることになる。
キャップスペースを生み出し、年間報酬の大部分をボーナスとして前払いするにふさわしい信頼できる歴史を持つベテランがいるチームにとって、契約の再編成は標準的な転換手順だ。ただし、重要な違いはスティーラーズの現在のキャップ状況にあり、ヘイワードの契約を再編成した場合、NFLによる現在のキャップフロアである推定キャップ1億8,000万ドル(約189億1,400万円)の中で、ざっと1,900万ドル(約20億円)を上回る余裕になる。スティーラーズにとってこれが重要な理由は2021年の合計キャップスペースのうち4,125万ドル(約43億3,400万円)を占めるクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーに関する決断が控えているからだ。
『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、同じくディフェンシブラインマンのステフォン・トゥイットとも同様の再編成をすればスティーラーズはさらにスペースを確保できる(400万ドル弱/約4億2,000万円)というが、2021年に契約下にある選手の大幅節約の機会はそれで終わる。スティーラーズが2021年もロスリスバーガーを今と同じ、もしくは現行と近い数字でキープしたい場合、ロースターの移動に関してよりクリエイティブであるか、無慈悲になる必要がある。
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