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コロナ陽性後の復帰時にフィールド上で「考えすぎていた」と明かすQBニュートン

2021年02月23日(火) 08:45

ニューイングランド・ペイトリオッツのキャム・ニュートン【AP Photo/Ashley Landis】

NFLの2020年シーズンで最初に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査で陽性判定を受けたビッグネームがキャム・ニュートンだった。これにより1試合を欠場したニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)ニュートンはウイルスが自身のシーズンを短絡させたと話している。

ブランドン・マーシャル、フレッド・テイラー、チャド・ジョンソンとともにポッドキャスト『I Am Athlete(アイ・アム・アスリート)』に出演したニュートンは、陽性結果後の復帰に際してもとに戻すのに苦労したと明かした。

「フットボール選手として最初に感染した1人だったから、“どうやって感染したんだ? どこから来たんだ?”って感じだった。まだそうあるべきだけど、みんながパニックモードだった。ただ、何もかもがあっという間に起きた。復帰したときはオフシーズンが足りなかったような感覚で、システムに実際に投じた時間が足りないような感じがした」

「復帰したときは肉体的にうまくいっている感じではなかったんだ。その不快感はほとんどがスナップの前に起こった。迷子さ。考えすぎていたんだろうけど。オフェンスは進み続けていたのに、自分はストップして2週間停滞していた。復帰した頃には新しい形になっていた。その時のシステムを学ぼうとしたというだけじゃなく、ぶっちゃければ、20年来のシステムを2カ月で学んでいたんだ」

ニュートンはCOVID-19の陽性結果が出るまでに出場した序盤の3試合で1試合平均238ヤードを投げて2回のタッチダウンパスを通し、ランでは4回のスコアを記録、インターセプトは2回でチームは2勝1敗の成績だった。

COVID-19陽性となって以降のニュートンはシーズン残り12試合に先発するも、1試合平均161.9パスヤードにとどまり、タッチダウン6回、インターセプト8回、チームは7勝9敗でポストシーズン進出を逃している。

「チームは自分にすべてを投じてくれたけど、自分も別の方法では望んでいなかった。結局、プロセスを飛ばせないということに気づくために、そういう形で物事を経験しないといけない時もあるってことだ。時間が必要だったと話すのは自分が最初だろうね」

ニュートンらしい活躍もありながら、シーズンの大半を通してパスに問題を抱えていた。31歳のニュートンはパスの正確性もタイミングも苦戦し、多くのスローをミスしている。実際は攻撃陣に最高と言えるワイドレシーバー集団がいなかったこともある。ジュリアン・エデルマンはシーズンのほとんどで負傷していた。ただ、ニュートンが周囲の選手のプレーレベルを上げられなかった点も事実だ。

パスに苦戦しながらも、ニュートンは相手チームにとって二重の脅威になり得る。ペイトリオッツのQBランヤード記録を塗り替え、592ヤードを獲得、タッチダウンランは12回決めている。

再びフリーエージェント(FA)となるニュートンは先発の座を全うできるスポットを探すといい、まだ力が残っていると感じているだけに引退する計画は一切ないとも強調した。

「それはないな。絶対ない。こういう形で(引退は)できない。できないよ。ホイールが外れるまでということでもないけど、こういう形ではない。腕力? おいおい勘弁してくれよ。例の人がプレーしたところだろ、あの人は43だぞ」

「いろいろと聞いてはいるよ。主役になれなかった。昨年は“あいつは健康なのか?”という感じだったから、とにかく健康で終わりたかった。今は彼のシステムを学べるかって、おいおい、こんな風にして行くなんてできないよ。俺のプライドがそうさせてくれない。あれこれ言われるのは構わないし、何でも言えばいい。でもな、俺以上に良い32人なんていないぞ。そういうことだ。あ、俺は32じゃないけどな」

32のNFLのフロントオフィスがニュートンに賛同するかどうかはそのうち分かるだろう。

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