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自分の復帰がワシントンのプランを乱したとQBスミス

2021年02月24日(水) 11:50

ワシントン・フットボール・チームのアレックス・スミス【AP Photo/Ross D. Franklin】

クオーターバック(QB)アレックス・スミスはNFLキャリアの続行を望んでいるが、それが実現する場所と見込まれるのは次第にワシントン・フットボール・チーム以外になりつつある。

ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラのチームはベテランQBの帰還を希望し、テイラー・ハイニケか他の若手シグナルコーラーと競わせることを視野に入れているものの、スミスの方はワシントンでのプレーを望んでいるだろうか?

『GQ』とのインタビューの中で、スミスは昨年にチーム施設の面々が自分のプレー復帰を信じていなかったと話した。

「僕が戻ってくるとは、彼らはまったく思っていなかった。あそこにいた誰もね。すべてのリハビリは施設以外の場所でやった。彼らはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)とか、そういうものをやる。だけど、あの状況の僕が行くと、まるで3つの目があるような対応だった」

通常は道徳的に正しくない言動はしないスミスだが、今回は少し違ったようだ。スミスはさらに、先発6試合を含む8試合でプレーしてカムバック選手賞を受賞した2020年について、自分の復帰がチームのQBプランを混乱させたと述べている。

「だから、実際に僕にできると考えていた人というのは本当にごくわずかな人たちだった。他のすべての人たちが疑うか、上から目線だった。“努力しているのは本当に素晴らしいことだね”って具合さ。復帰すると決めたとき、確かに彼らのプランをかき乱してしまった。彼らはそうなると思っていなくて、僕を望んでいなかった。僕が加わることを望んでいなかった。僕がチームにいること、ロースターにいることを望んでいなかった。チャンスを与えたくなかったんだ。念のために言っておくと、彼らはまったく新しい体制に入っていた。自分は余りのようなもので、けがをし、この負債だ。そうさ、彼らは僕を望んでいなかった。その点で、ご想像通り、自分が今季経験したものすべて、どうでもよかったよ(笑)。向こうが気に入るかどうかは別として、僕はその場所からやっていくんだ」

スミスがラインアップに復帰していなければ、ワシントンがポストシーズン争いに加わることはなく、ディビジョン優勝を遂げることもなかったはずだ。ワシントンの守備陣が大仕事を遂げたのはもちろんだが、スミスの存在が攻撃陣の信頼性を高めていた。

このオフシーズンに再び現場に戻る希望を包み隠さず語ってきたスミスだが、ワシントンのスタッフが復帰についてどう考えていたかを自分の視点からこれほどフランクに話したのは初めてのことだ。それがどこになるにしろ、キャリアを続けていくことが目標だという36歳のスミスは次のようにコメントした。

「フットボールの面から言えば、俺にはまだ多くが残されている。まだやれることがある。だから、このオフシーズンの本質の部分で自分がどこにいるかを見て、プッシュしていきたい。自分の体をもっと追い込みたい。足をもっとハードに使いたい。プッシュすればするほど、反応があるんだ。だから、そういう状態にしたい。もちろん、どこかの時点で俺たちが本当にこれを望んでいるのか、妻とじっくり話し合う。彼女は大いに意見を言うのにふさわしい。どうなるかはまた見てみよう」

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