3月17日までにQBロスリスバーガーとの契約調整を目指すスティーラーズ
2021年02月27日(土) 22:15ベン・ロスリスバーガーとピッツバーグ・スティーラーズはお互いに2021年も一緒に仕事をしたいと思っている。
今週初めに両者が意向を明らかにし、チームからの声明が出されたのに続いて、スティーラーズのオーナー兼社長であるアート・ルーニー二世は未来の殿堂入りクオーターバック(QB)との契約を可能にするためのアプローチについて口を開いた。最も重要な点は期限が迫っていることだ。新リーグイヤーの開始までもう時間がない。
「それまでに何とかしたいと思っている」とルーニー二世は『Steelers.com』に語っている。「だがもちろん、最終期限があるとすれば、3月17日(水)だろう」
リーグイヤーの始まりというのはリーグ全体で多くの選手たちのロースターボーナスが有効となる日だ。ロスリスバーガーもその1人で、彼の1,400万ドル(約15億円)のロースターボーナスは3月19日(金)に有効となる。
スティーラーズはその前に、4,125万ドル(約44億5,000万円)という天文学的なキャップヒットを回避するための契約調整を済まさねばならない。
「オフシーズンを通してベンとはコミュニケーションを取っており、彼に戻ってきてもらいたいことははっきりしているものの、契約を何とかしなければならなかった」とルーニー二世は述べた。「そろそろ適切なタイミングになろうとしている。サラリーキャップがどのあたりになるのかも見当がついてきた。それは決定の重要なコンポーネントだ。ベンとじっくり話し、良い議論を交わして、コミュニケーションがうまく取れていることを確認する頃合いだと感じた」
その部分に関しては滞りなく進んだ。しかし、これからロスリスバーガーの契約を調整する者の卓上には、計算機、鉛筆とスプレッドシートが必要になるだろう。関係者全員が認める通り、スティーラーズは最低で1億8,000万ドル(約191億9,000万円)まで引き下げられるサラリーキャップの中でロスリスバーガーの契約をやりくりしつつ、同時に競争力を維持しなければならない。
現状、彼らはざっと1,900万ドル(約20億3,000万円)ほどキャップをオーバーしている。最終的なキャップがもう少し引き上げられれば、ロスリスバーガーの件も少しは楽になるかもしれない。
そうなれば彼の2021年の復帰にも勢いがつく。リベンジというほどではないものの、スーパーワイルドカードでクリーブランド・ブラウンズにショッキングな敗北を喫したことからの回復という意味合いは確かにそこに含まれている。
「昨年のベンはハイレベルでプレーしたと考えている」とルーニー二世は述べた。「地区優勝を果たし、シーズン開幕から最も長いフランチャイズ連勝記録を作ったのだから、良いことは多くあった。みんなと同様に、ベンも落胆していた。あの最後の試合ばかりはなかなかのみ込めないので、ベンとしてはもう一度戻り、良い形で締めくくってから去りたいのだろう。彼にはその能力があるとわれわれは今も確信している」
「彼の腕は、言ってみれば、最強かそれに近い状態だ。だから、十分に仕事をやってのけるはずだ。懸念があるとすれば彼の回りに(競争力ある)チームを用意することであり、それについては彼とよく話し合った。今シーズンはまだ当てはめなければならないパズルのピースが多く残っている。それをうまくやるために努力しているところだ」
【M】