ワシントンとQBスミスに別れの予感
2021年03月02日(火) 02:17アレックス・スミスの途方もない復活はスミスにとってアメリカの首都での有終の美になりそうだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとキム・ジョーンズが現地1日(月)に情報筋の話として伝えたところによると、ワシントン・フットボール・チームがベテランクオーターバック(QB)スミスと近々、袂を分かつことになりそうだという。
スミスは2018年に足に大ケガを負い、当初はその修復のため、後に切断を回避するための治療として合計17回の手術を受けており、2019年シーズンを完全に棒に振ったものの、2020年には復帰が現実となった。途中出場の形でフィールドに舞い戻ったスミスは2020年シーズンに先発した試合で5勝1敗を記録し、ワシントンをまさかのプレーオフ進出に導いたスミスは年間最優秀カムバック選手賞を授かっている。
先ごろ行われた『GQ』のインタビューで、スミスは自身の予想外の復帰がワシントンのプランを「間違いなく邪魔した」と言及。チャレンジングかつ激動のシーズンにおいて、スミスがワシントンにとって最善のオプションだったことは証明されたが、ワシントンが新たな方向に進むために新体制が取られた直後には、スミスがチームで過ごす時間に終わりが近い可能性は見えていた。
その終えんの日はもうまもなくやってくるだろう。36歳のスミスは今も質の高いフットボールを提供する力を残していると言え、先発の座を手にして以降は精いっぱいのパフォーマンスを披露してきた。過去に負った重大な足のケガとは関係のない足の負傷により、ポストシーズンでプレーするチャンスを失う結果となったとはいえ、健康であれば、スミスは少なくとも適正なクオーターバックであり、十分な能力と経験豊富なクオーターバックを必要とするチームは少なからず存在する。
カンザスシティ・チーフス時代に攻撃コーディネーターを務めていたマット・ナギーとシカゴ・ベアーズで再びタッグを組む可能性もある。他にもいろいろと選択肢はあると言えよう。スミス自身、オフシーズンに入って現役続行を明言しており、ただ、その場所がワシントンではないということだ。
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