新HCステイリーのQB経験を歓迎するジャージャーズQBハーバート
2021年03月02日(火) 09:51オレゴン大学からプロの世界にやってきたとき、クオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートの知性と学習する上での要領の良さは、おそらく最大の強みだった。
予想外に第2週から先発の役割を担ったハーバートは知力と天性の好奇心をもってQBポジションを急速に学び、最終的に攻撃部門年間新人賞を獲得。ロサンゼルス・チャージャーズに新たなコーチが加わる今、プロ2年目にして2つ目のオフェンスを習得するために、ハーバートは再びその能力を必要としている。
幸運にも、ハーバートは少しかかわりのあるコーチとプレーすることになる。新ヘッドコーチ(HC)のブランドン・ステイリーについて、ハーバートは『USA Today(USAトゥデイ)』のマイク・ジョーンズにこう語った。
「彼はこれまで素晴らしかった。彼は守備のコーチだけど、QBをプレーしていたからボールの両サイドについて分かっている。だから、彼と攻撃と守備のどちらについて話したくても、彼にはゲームについての素晴らしい感覚があるんだ」
ステイリーはデイトン大学で2シーズンにわたってQBを務め、出場資格のある最終年はマーシーハースト大学で双子の兄弟と組んで戦った。これらの経験によって、攻撃選手の見方から状況を説明できる、より優れた守備コーチになったとステイリーは語っている。
ステイリーは2020年2月、ロサンゼルス・ラムズの公式サイトに「QBが何をしているかが、私のレンズを通すとありありと分かる。そして、守備的な視点からすれば、選手に自分たちが何を見ていて、彼らが何を運用しているかを理解してもらうように努めている」と話していた。
ステイリーは新たなスタッフと新しい攻撃システム、そして、フレッシュなスタートをチャージャーズにもたらす。幸いにも、チームはすでにフランチャイズQBを見つけている。これからはステイリーやハーバート、攻撃コーディネーター(OC)ジョー・ロンバルディが知力を集結し、団結したトリオとしてオフェンスを組み上げ、マスターしていくのだ。
ハーバートのルーキーシーズンから分かることの一つとして、知能的な部分で苦戦することはなかったはずだということだ。父や祖父譲りの好奇心を持ち、生物学を専攻していたハーバートは、自分の理知的な性質が重要だと説明した。
「なぜそれが起こるのか、なぜ彼らはそうするのか、なぜあるチームが特定のプレーをするのか、なぜ彼らがこういったプレッシャーをかけるのか、そういったことを理解するんだ。そういうことが分かれば分かるほど、QBポジションをプレーするだけの武器がそろうと思う。スクリメージラインにいるとき、そういうことを素早くする必要があり、すぐさま理解しなければならない」
最初のシーズンと同様に急速に学んでいくことができれば、チャージャーズはHCにディフェンス面で頼りつつ全力でのスタートを切ることができる。その点で、これまでの経緯からすればハーバートには何の懸念材料もないだろう。
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