元チームメイトのQBマック・ジョーンズを称賛するドルフィンズQBタゴヴァイロア
2021年03月02日(火) 12:05NFL内でクオーターバック(QB)のポジションが入れ替わるのに伴い、QBのドラフト順位争いも勢いを増している。
クレムソン大学のトレバー・ローレンスが全体1位で指名されると予想される中、オハイオ州立大学のジャスティン・フィールズ、ブリガムヤング大学のザック・ウィルソン、ノースダコタ州立大学のトレイ・ランスが順位を入れ替えながら後に続く。しかしながら、上位選手の中に2020年の全米タイトルを獲得したQB、アラバマ大学のマック・ジョーンズの名は挙がっていない。
ハイズマン賞にも手が届きそうだったジョーンズは、同賞の投票数では自分よりも下回っていた選手たち(フィールズとウィルソン)に、2021年のNFLドラフトでは上を行かれている。ジョーンズの元チームメイトの1人は、NFLの大半のチームが以前のドラフトのような大きな間違いを犯すことになると確信している。あの“GOAT”を見過ごした2000年のドラフトのように。
マイアミ・ドルフィンズのQBトゥア・タゴヴァイロアはジョーンズについて「彼は抜け目がなくて運動神経のいい選手だと思う」と『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』紙に話している。「機動力のあるトム・ブレイディだ」
周知の通り、QBトム・ブレイディは決して機動力にひいでた選手ではない。まれにブレイディが走る時には、誰もが固唾を飲んでその結末を見守る。それはハイライトになるようなランが期待されているからではなく、せいぜい稼げて4ヤードといったところだろう。それでもブレイディは他のすべての要素においてフットボール界で不動の地位を築いた。つまり、タゴヴァイロアの言うジョーンズは、最も重要な部分でブレイディに近く、かつブレイディの弱点を克服しているQBということになる。
ブレイディと同じようにジョーンズもチームメイトに慕われているとタゴヴァイロアは話した。ジョーンズの目の前で3シーズンをプレーしていたタゴヴァイロアなら当然知っていることだろう。
「彼は人としても素晴らしい。僕がアラバマ大学でプレーしていた時には、彼の人となりや性格を好んでいつもたくさんの選手が彼の周りにはいた。だから彼を獲得できたチームはどこであろうとすごくラッキーだと思う。彼は優れた選手だよ」とタゴヴァイロアは述べた。
興味深いことに、ブレイディの元攻撃コーディネーター(OC)であるチャーリー・ワイスもまた、ジョーンズに魅力を感じている。ワイスがジョーンズに一番合っていると考えるチームは――そう、ニューイングランド・ペイトリオッツだ。その理由は、ペイトリオッツに入ることにより、ブレイディが将来の殿堂入り選手にまで成長したのと同じ要素が構成されるからだと言う。
ワイスは「スターQBに欠かせない2大要素は? それは“It(イット/決定的な)”要素があるということ。そして正確さ。ジョーンズはその両方を持っている」と“SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)”でコメントしている。
少なくとも2021年にタゴヴァイロアがNFLでジョーンズと同じチームになることはないだろう。だがワイスの望みが叶えば、年に数回は会うことになるかもしれない。
タゴヴァイロアはアラバマ大学の別の元チームメイトを仲間に入れたいと思っている。ランニングバック(RB)のナジー・ハリスだ。
「次のシーズンで彼は見応えのある選手になると思う。同じチームになれたらいいと思っている」とタゴヴァイロアは話している。
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