Sメイとの長期契約に意欲を示すジェッツGMダグラス
2021年03月05日(金) 16:04ニューヨーク・ジェッツのセーフティー(S)マーカス・メイはSジャマール・アダムスがトレードで去った後に飛躍し、2020年にチームのベストプレーヤーとなった。キャップスペースに余裕がある一方で人材がそろっていないジェッツにとって、フリーエージェント(FA)となるメイの優先順位は高いはずだ。
メイの代理人であるエリック・ブルクハルトがジェッツには長期的なオファーに対する意欲が欠けているとソーシャルメディア上で批判したことを受け、ジェネラルマネジャー(GM)ジョー・ダグラスはメイとの長期的な契約をチームは望んでいると現地3日(水)に発言した。
ダグラスGMは「彼の代表者と建設的な話し合いができている」とチームの公式サイトで述べている。
「マーカスに対するわれわれのスタンスは変わらない。彼はこの組織の貴重な一員だ。彼はここでキャリアをスタートさせ、プロ中のプロと言える。賢く、頼りがいがあり、このチームに素晴らしいリーダーシップをもたらしてくれた。われわれの計画は変わっていない。マーカスが長期にわたって残れるように進めている」
『Twitter(ツイッター)』には「ジェッツのキャップスペースが8,000万ドル(約86億4,500万円)になるかもしれない」といった内容が『ESPN』の関係者によって投稿された。これに対してブルクハルトは次のように反応し、ジェッツでのメイの将来が一気に話題となった。
「・・・にもかかわらず、ジェッツはチーム最高の選手であり、キャプテンであり、チーム投票でMVPにも選ばれた全盛期の選手を大切にする気はないらしい。ルーキー契約を最後まで全うし、契約最終年には(去年のオールプロセーフティーを手放したせいで)ポジションまで変わったっていうのに」
ダグラスGMは「ブルクハルトは素晴らしい人だと思うし、彼とは実りある会話を何度か交わしている」とコメント。「私がマーカスについてどう思っているかは皆さんも知っているはずだ。これはビジネスの、そして交渉の一環だ。双方にとって有益なものを成し遂げるために、このことが影響を及ぼすとは思っていない」
メイは昨季にキャリアハイとなるタックル88回、タックルフォーロス4回、サック2回、パスディフェンス11回、フォースドファンブル2回、ファンブルリカバリー1回を記録。2回のインターセプトもそれまでのキャリアハイと並んだ。
これは典型的なフランチャイズタグの状況ではないだろうか。長期契約がまとまらなければ、ジェッツは3月9日までにタグづけしなければならない。それによってメイはマーケットに出ることなく、両者は7月中旬まで話し合う時間が取れる。
先日にはデンバー・ブロンコスのSジャスティン・シモンズがチームに残ることを示唆しており、ジェッツとメイは互いをけん制しながら、シモンズの出方を待っているとも考えられる。フランチャイズタグの期限を待たずしてシモンズの契約に決着がつけば、メイの契約条件も変わってくるかもしれない。
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