ニュース

スミスのワシントン離脱が決定、話し合いを経て「要請に応じてリリースを許可」とリベラHC

2021年03月06日(土) 02:31

ワシントン・フットボール・チームのアレックス・スミス【AP Photo/Keith Srakocic】

アレックス・スミスのワシントンでのキャリアが正式に終わりを迎えた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地5日(金)、情報筋の話としてワシントン・フットボール・チームがクオーターバック(QB)スミスにリリースしたことを通達したと報道。

今週初めには2020年に年間最優秀カムバック選手賞を受賞したスミスとワシントンが袂を分かつ可能性が伝えられており、5日になってチームが動きを見せた格好だ。

ワシントンのヘッドコーチ(HC)を務めるロン・リベラはチームが発行した声明の中で「今週、アレックス・スミスと会う機会があり、正直で真剣な話し合いを持った。2020年シーズンを振り返る機会を得て、来年に向けた話もできた。今回の面談を終えて、双方にとって前に進むことが最善だとの決断に至り、アレックスの要請に応じてリリースを許可することとなった。終わったばかりのシーズンにおけるアレックスの献身に感謝したい。チームの若いロースターにおいて彼は本当に大きな影響を与え、また、彼のリーダーシップはわれわれのシーズン後半における成功の重要な要素のひとつであり、2015年以来となるプレーオフ進出のカギのひとつだった。ワシントンにいる全員がアレックスとご家族の皆さまの今後のご活躍を願うとともに、わが組織にもたらしてくれたすべてに感謝している」と述べた。

スミスは2018年に足に大ケガを負い、その修復のための手術と、切断を回避するための治療として合計17回の手術を受け、厳しいリハビリに励んだ後、2020年についにフィールド復帰を果たした。

プロスポーツにおいて最大とも言える復活を果たしたスミスは2020年シーズン途中から先発を担い、スターターを務めた試合は5勝1敗を記録している。ただ、その中で新たに足をケガしてしまい、プレーオフの試合でプレーすることはかなわなかった。スミスの貢献なくしてワシントンのポストシーズン進出は実現していなかったと言えよう。

【C】