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メルセデス・ベンツ・スタジアムがワクチンセンターとしての収容能力を拡大

2021年03月07日(日) 21:05


第53回スーパーボウルが開催されるメルセデス・ベンツ・スタジアム【AP Photo/Morry Gash】

アメリカ政府は現地5日(金)、メルセデス・ベンツ・スタジアムにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種人数の受け入れを拡大すると発表した。

1月からワクチン接種センターとして機能しているアトランタ・ファルコンズの本拠地は、近く、ジョージア州のより幅広い居住者を対象にワクチンの接種を開始するという。

「本日、新たに連邦緊急事態管理庁(FEMA)支援のハイボリュームサイト2カ所の追加を発表いたします」と金曜日の会見で政府は述べた。「ジョージア州のアトランタ・ファルコンズのスタジアムとオハイオ州クリーブランドのウォルスタイン・センターは今後、FEMA支援のコミュニティーワクチン接種会場となり、1日6,000回の接種が可能となります。どちらの会場もパンデミックの影響を強く受けた地域の近隣に位置し、コミュニティー内でよく知られている施設です」

ファルコンズ本拠地の利用拡大は、新型コロナウイルスとの戦いを支援するためにチームたちのドアを広げようとするNFLの努力の一環だ。

「現在、全部で15のスタジアムと施設がワクチン接種会場として機能しています」とNFLからの声明にはある。「アトランタの会場は1月上旬から稼働しているものです。今回のイニシアチブにより、そのキャパシティーを増やすことが可能となりました」

こうしたウイルスとの戦いに名乗りを上げているチームの1つにミネソタ・バイキングスがある。

ジェネラルマネジャー(GM)のリック・スピールマンは5日、クラブの関与について『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロに語っている。

「われわれの最優先事項の1つは、コミュニティーに進出し、コミュニティーに還元することだ」とスピールマンは述べた。「そして、(ティム)ワルツ知事とこの画期的な『Johnson & Johnson(ジョンソン・エンド・ジョンソン)』製ワクチンが出てきた際、ミネソタは多くのワクチンを打つことになると私は知っていた。それにうまく適していたのがわれわれの施設だった。われわれは全ての医療従事者を受け入れ、65歳以上でワクチンを必要とし、ここへ来られる人々、ボランティアたち、州兵、この感染症をコントロールしようと努力する全ての人々を受け入れたいと思っている」

第55回スーパーボウルを控えた2月にNFLコミッショナーのロジャー・グッデルはジョー・バイデン大統領に書簡を送り、NFLスタジアムをワクチン接種会場として提供する意思とビジョンを表明した。それに対する最新の貢献がファルコンズとバイキングスということになる。

「NFLとその32のメンバークラブは自分たちのコミュニティー内においてワクチンが広く接種可能になるよう、自分たちの役割を果たすことを誓う」とその書簡には書かれていた。「そのために、各NFLチームは地域、州、そして連邦防疫官と連携して、一般市民のワクチン集団接種のために自分たちのスタジアムを利用できるようにする」

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