シーホークスQBウィルソンのトレードを願うラムズDTブロッカーズ
2021年03月09日(火) 13:07シアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンのトレードがうわさされる中、シアトル以外の多くのチームのファンはスターQBが自分たちのチームに入ってくれることを熱望している。だがライバルチームの選手たちはこの騒ぎに対して違う見方を持っており、NFL屈指のシグナルコーラーと年に2回も対戦しなくて済むかもしれないという期待を抱いている。
現地8日(月)に『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”に出演した際、ロサンゼルス・ラムズのディフェンシブタックル(DT)マイケル・ブロッカーズは、シーホークスがウィルソンをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区以外のチームにトレードしてくれることを願っていると話した。
「自分の幸運を少しばかり願っている」とブロッカーズは述べている。「うわさが本当だといい。彼がここから出ていってくれるといいって思っているさ。そうしたら年に2回も彼を追いかけなくて済むからね。彼は驚異的な選手だ。だからこのディビジョンを去ることを選んでくれれば、俺たちの仕事が少しは楽になる。俺はその方がいいと思っている」
敵が望む行動をとることは大抵の場合に得策とは言えない。
しかしながら、シーホークスの経営陣はプロボウル選出経験もあるウィルソンのうわさをはっきりと否定しておらず、今後もトレードの可能性はささやかれ続けるだろう。契約にノートレード条項を抱えるウィルソンは行先を指定することができるかもしれない。
シーホークスが憶測の渦中にある一方で、ラムズはこのオフシーズンにデトロイト・ライオンズのQBマシュー・スタッフォードと引き換えにQBジャレッド・ゴフのトレードに合意しており、QBポジションのアップグレードを図っている。
ブロッカーズは、フィールドを幅広く使ったり、試合の終盤にも得点を挙げたりできるスタッフォードの能力は、ラムズが2021年に一山越えるためのカギになると考えている。
ブロッカーズはスタッフォードについて「彼のこれまでのキャリアを見てきて、カムバックを果たしたことや積み上げてきた数字、それらはすべてラムズに来たらもっと良くなると思っている」と言う。「俺たちのやっていることと、きっとうまくいく。このトレードは俺たちが大一番に勝つためのターニングポイントになるような気がするんだ」
ライオンズと過ごした12年の間にスタッフォードはチームの復活を任されることが多々あった。このベテランQBはゴフにはできないような剛速球を投げることができる。ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイの戦略に加わったこの新たな武器が、シーズンの終わりにはプレーオフでの1勝からロンバルディトロフィーを手にするまでの大きな差を生み出してくれることにラムズはかけている。
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