ヒューストン・テキサンズとクオーターバック（QB）デショーン・ワトソンの間のドラマはゆっくりと進んでいる。

スターQBは離脱を望んでいる。一方のチームはトップ3に入るシグナルコーラーをその絶頂期にトレードに出すことを頑なに拒否している。

ワトソンのトレードへ向けた希望も揺るがず、その望みが通るまでチームの活動を欠席するのではないかとの見方が出ている。

ワトソンをトレードする気はないというテキサンズだが、その姿勢にヒビが入ることはないのだろうか？

ポッドキャスト『Huddle & Flow（ハドル＆フロー）』に出演したテキサンズの新ヘッドコーチ（HC）であるデビッド・カリーは、ワトソンが2021年シーズン第1週の先発QBなのかという質問を受けた。

「今のところ、彼がわれわれの先発QBだ」とカリーは応じている。

「彼がわれわれのQB。これからいろいろなことがあるだろう。どうなるか見てみよう」

『NFL Network（NFLネットワーク）』のジム・トロッターとスティーブ・ワイチに、“今のところは”という表現はテキサンズがワトソンをトレードする可能性があると解釈されかねないと指摘されたカリーHCは次のように話した。

「その通りだな。今のところは、そして、未来もそうであることを願っている」

また、カリーHCはその後、報道陣に対して「緊急対応策はない。（ワトソンは）ヒューストン・テキサンズのメンバーであり、われわれはそのように進めていく。前にも言ったように、われわれは彼にコミットしている」と述べている。

「私はここにいることにエキサイトしている。その理由の一つは、デショーン・ワトソンがいることだ。このビルの外で何が起ころうと、率直に言ってしまうと私はそれについて聞いていないし、読まないし、わざわざ耳を傾けない。だが、大事なのはこのビルの中のこと。この組織の中のことであり、われわれはこのフットボールチームと、デショーン・ワトソンと一緒にやっていくことについてポジティブに感じている」

ワトソンの方はテキサンズにコミットしているのかと問われたカリーHCは「ああ、そうだ」と回答。

それをどうやって知ったのかと聞かれると、カリーHCは「彼はヒューストン・テキサンズの一員だからね」と答えた。

言葉にはならなかったかもしれないが、その回答の後ろには“今のところは”という言葉が続くのだろう。

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