慎重にFAを進める予定のパンサーズGMフィッタラー
2021年03月12日(金) 15:39カロライナ・パンサーズはランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーとラインバッカー(LB)シャック・トンプソンの契約内容を見直して、サラリーキャップに空きを作った。だからと言ってパンサーズはフリーエージェント(FA)の早い段階で派手な買い物をするつもりはないようだ。
新しくジェネラルマネジャー(GM)に就任したスコット・フィッタラーは現地10日(水)に、マーケットがオープンになったら豪華な高額商品よりも掘り出し物を探すことになるだろうと示唆した。
フィッタラーGMは「月曜日から多くの代理人と話をして、マーケットの感触を得ようと思っている」とチームの公式サイトでコメントしている。「だが、今年は辛抱強く待っていればキャップスペースがないために放出された中堅選手を何人か獲得できるような年かもしれない」
「われわれはキャップスペースをかなり確保したが、今年は散財する年ではない。慎重に進めていきたいと思っている」
NFLのサラリーキャップが2020年の1億9,820万ドル(約215億3,800万円)から2021年には1億8,250万ドル(約198億3,200万円)まで落ちたことにより、FAマーケットには堅実なベテラン選手でさえあふれることが予想される。プレーが悪くなったからではなく、彼らの高額なサラリーを払えないがために、チームはそういった選手を放出せざるを得ない。
それでも3月17日(水)に新しいリーグイヤーが始まれば、トップクラスの選手はそれなりの契約を結ぶことができるだろう。一方で中堅の選手には厳しい現実が待っているかもしれない。
マーケットがオープンになっても焦ることのないチームは、NFLのサラリーキャップが削減されたことを逆手にとり、普段ならマーケットに出ることのない安定感のある中堅ベテラン選手と、通常より低い金額または1年の契約を結べる可能性もある。各チームは今季に節約しながらロースターを組まなければならず、フィッタラーGMと同様のアプローチを試みる者は少なくないだろう。
多くのチームがそうであるように、パンサーズも高額なFAを獲得したからといってスーパーボウルに手が届くわけではない。
パンサーズのヘッドコーチ(HC)マット・ルールは「選手がもう1人加わればいいというものではない」と述べている。「われわれはチーム全体を作り続けなければならない状況にある。以前にも言ったように、サラリーキャップの状況を考えると、ターゲットを絞ることが肝心だ」
パンサーズにとって最大の課題は、クオーターバック(QB)テディ・ブリッジウォーターの後継者候補をトレード、FA、ドラフトのいずれかで、どれだけターゲットを絞って探せるかだ。
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