WRトーマスの契約見直しで、セインツがキャップスペースを拡大
2021年03月12日(金) 23:22サラリーキャップをクリアするためのニューオーリンズ・セインツの険しい道のりは続いており、また新たな契約見直しが行われた。
今回の対象はスターワイドレシーバー(WR)のマイケル・トーマスだ。
セインツはトーマスの契約を見直すことで、840万ドル(約9億2,000万円)のキャップスペースを空けたと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。
通常の場合、単純な契約の見直しはそれほど重要なことではない。しかし、今シーズン――とりわけセインツにとっては違う。一時サラリーキャップを6,000万ドル(約65億5,000万円)超過していたセインツは、1億8,250万ドル(約199億1,000万円)のキャップをリーグイヤーの始まる3月17日(水)までに達成しようと必死だ。
トーマスは2019年に5年間で9,600万ドル(104億7,000万円)の延長契約にサインした。彼は昨年もキャップスペース拡大のために一度契約の見直しを行っている。セインツは2021年も同じことをしたわけだ。
わずか7試合しかプレーできず、キャリアワーストのレシーブ40回、438ヤードとタッチダウン0回に終わったスターレシーバーを巡り、昨シーズン中にはトレードのうわさも渦巻いていた。次の数シーズンにわたって報酬を分散し、ベースサラリーを引き下げる見直しによって、28歳のトーマスはこの先もクラブに残ることになる。
最新のカットや契約再考を断行してもなお、セインツは1億8,250万ドルの基準値を超えている。そのため、来週水曜日までにはこれからまだ動きがあるはずだ。
他のクラブもキャップスペース確保のためにリストラを行っている。
ラポポートによると、ラスベガス・レイダースはラインバッカー(LB)ニック・クイアコスキーとコリー・リトルトンの契約を見直し、それぞれ270万ドル(約2億9,000万円)、440万ドル(約4億8,000万円)のスペースを空けたという。
一方、ボルティモア・レイブンズはコーナーバック(CB)マーカス・ピータースの契約を見直して350万ドル(約3億8,000万円)のスペースを確保したとのことだ。
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