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元ベアーズQBトゥルビスキーがビルズと1年契約、ジョシュ・アレンのバックアップに

2021年03月19日(金) 06:31

シカゴ・ベアーズのミッチェル・トゥルビスキー【AP Photo/Nam Y. Huh】

クオーターバック(QB)ミッチェル・トゥルビスキーがバッファローに向かう。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが情報筋の話として、トゥルビスキーがバッファロー・ビルズのQBジョシュ・アレンのバックアップとして1年契約に調印したと報じている。第一報を『ESPN』が伝えた後、ビルズがこれを認めた。

2017年ドラフトでシカゴ・ベアーズはトレードアップの末に全体2位でトゥルビスキーを獲得した。ベアーズのジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ペースは同じ2017年ドラフト組のパトリック・マホームズやデショーン・ワトソンよりもトゥルビスキーを優遇したことで知られている。ただ、この時の決断がシカゴで過ごした4年間を通してトゥルビスキーを悩ませることになった。

トゥルビスキーが先発した50試合でベアーズが残した戦績は29勝21敗。パス成功率は64%、1万0,609ヤード、64タッチダウン、37回のインターセプトを記録したトゥルビスキーだが、パス1回のアテンプト平均は6.7ヤードにとどまり、1試合平均の獲得パスヤードはわずかに200ヤードを超えるにすぎない。トゥルビスキーは正確性に苦しんだほか、ディフェンスを読むのにも苦労した。

キャリア初期にはポケットからのプレーメイキングでその力を発揮したこともあるが、正確性の不足が常にトゥルビスキーの弱点だった。それでも、2018年にはプロボウルに選ばれ、トゥルビスキー在籍中に2回実現したプレーオフ進出のうち1回はトゥルビスキーの貢献によるものだ。

トゥルビスキーに先発の座を争うチャンスを与える他チームのオファーもあったかもしれないが、ビルズはいまだ脚光を浴びることのないトゥルビスキーのキャリアを再構築するには理にかなっていると言えよう。

当然、アレンが先発なのは明白であり、多額の契約延長が見込まれている。とはいえ、アレンのプレースタイルを考慮すれば、ケガの可能性がついてくる。バックアップQBをマット・バークレーからトゥルビスキーにアップグレードすることはビルズのブランドン・ビーンGMにとって堅実な動きと言えるのだ。ビルズが故障者によりバックアップを必要とする場合、元1巡目指名選手のトゥルビスキーならばビルズのオフェンスを変えることなく、1試合もしくは2試合の代役としてプレーできるだろう。

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