ベアーズの新QBダルトン、「チームから先発は俺だと言われている」
2021年03月19日(金) 18:38ミッチェル・トゥルビスキーはバッファロー・ビルズへと旅立ち、ラッセル・ウィルソンはシアトル・シーホークスに残り、ニック・フォールズもシカゴ・ベアーズにいる。そして、“レッド・ライフル”ことアンディー・ダルトンは、本人の言によればベアーズの先発クオーターバック(QB)になるという。
ベアーズとの契約後、初めてメディアに対応した元シンシナティ・ベンガルズの先発QBダルトンは、自分はQB1になるためにシカゴに来たと現地18日(木)に語り、チームからも自分が先発だと言われており、それがあったからこそ3シーズンで3つ目のチームとサインしたのだと語った。
「チームから先発は俺だと言われている」とダルトンは『Associated Press(AP通信)』に述べた。「俺がここに来たいと思った理由の1つがそれだった。全ての会話がそういう内容だったし、そう保証されている」
途中まで、多くのベアーズファンがウィルソンのトレード成立を夢見ていたことだろうが、それは実現せず、結局シカゴとジェネラルマネジャー(GM)のライアン・ペースはダルトンを1,000万ドル(約10億9,000万円)の1年契約で迎え入れた。
「当然ながら、いろんな話があったのは知っている。でも、俺は外部から来る人間だ」とダルトンは言う。「俺のことをそこまでよく知らない人も大勢いて、彼らは俺がここにいる間に多くのことを知っていくだろう。心配なのはそれだけさ。とにかく俺はやって来た」
「できればみんなに選手として、人としての俺を見てほしい。俺たちがこの組織で何ができるのかをね。この機会にワクワクしているよ。あれこれ話があったのは明らかだけど、それについては全く心配していない」
無数のベアーズファンがウィルソン獲得を希望していたはずだが、ダルトンはその超大型契約が実現しなくて良かったと思っている。
「それが実現しないことが明らかになり、交渉が成立して俺がこのチームの一員になると決まった時、俺は有頂天だったんだ。そうなったらいいなと思っていたからさ」と彼は述べた。「何が起きているかは全部知っていた」
ダルトンとしては、逃がしたウィルソンの話題が過去のものになることを願っているだろうが、2021年のNFLドラフトが近づくにつれ、次はどうするという話題はまだ残ることになる。ダルトンは次の期待のフランチャイズQBが見つかるまでのつなぎだろうというのが一般的な考えだ。
2020年シーズン前にトレードで獲得したフォールズは、シカゴでの最初のシーズンに大苦戦し、ベアーズの果てしないフランチャイズQB探しは続いている。
32歳のフォールズはまだ2シーズンを残しており、契約には今年1,030万ドル(約11億2,000万円)のデッドマネーが含まれていることから、チームには在籍するだろうが、QB1は自分だとダルトンは信じている。
ダルトンは33歳。ベンガルズ時代の9年間で3度のプロボウルに選ばれ、昨年はカウボーイズでダック・プレスコットの穴を見事に埋めた。プレスコットがシーズン終了となった後に11試合に出場し、9試合で先発を務めたダルトンは、1試合平均197.3ヤードを投げ、タッチダウン14回、インターセプト8回で2020年を終えた。
ダルトンと契約後も数十年に及ぶベアーズのQB問題は解決していないが、2021年シーズンに目を向ける彼らは、1年間休眠していたオフェンスをダルトンが活気づけ、ディフェンス中心のチームをプレーオフに進ませてくれることを願っている。
【M】