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ベンガルズ、8度のプロボウラーのDTアトキンスをリリース

2021年03月20日(土) 23:11

シンシナティ・ベンガルズのジーノ・アトキンス【AP Photo/Michael Ainsworth】

多くが予想していた動きがとうとう現実のものとなった。

シンシナティ・ベンガルズは現地19日(金)、ディフェンシブタックル(DT)のジーノ・アトキンスをリリースした。

いくつかの要因が組み合わさったことにより、アトキンスとベンガルスの別離の可能性は数カ月前から浮上していた。その要因というのは彼の現行契約、年齢と2020年の稼働率の低さだった。2010年から2019年まで1シーズンを除いて16試合でプレーを続けていたアトキンスだが、2020年はキャリア最低の8試合しか出場できず、タックル1回を残したに過ぎない。

一方、ベンガルズはランを相手にしたディフェンスでリーグ29位に沈んでおり、改善の必要性は明白だ。今週になってニューオーリンズ・セインツのエッジラッシャー、トレイ・ヘンドリックソン、クリーブランド・ブラウンズのインテリアディフェンダー、ラリー・オーガンジョビーと契約したベンガルズは、自らの責任を認識していること――そして財政的な懸念材料を示した格好だ。

アトキンスは33歳で迎える2021年シーズンに、1,470万ドル(約16億円)のキャップヒットを数えることになっており、保証なしの1,220万ドル(約13億2,900万円)を受け取る予定だったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは言う。唯一、彼のキャップヒットですでに支払われているのは案分されたサインボーナスで、彼が2018年に受け取ったものだ。アトキンスのリリースは容易に計算できることだった。

だからと言って、2020年までの彼がその報酬にふさわしくなかったということではもちろんない。2021年に健康を完全に取り戻せば、以前のような効率性を再発見できるだろう。だが、その相手は若手中心の未来へとページをめくるベンガルズではない。そうガラフォロは付け加えた。

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